劇場公開日 2020年6月5日

「本当はそうじゃない」燕 Yan Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5本当はそうじゃない

2020年6月6日
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悲しい

難しい

幸せ

5歳の頃、両親の離婚で別々に暮らすことになった兄を訪ねる28歳の弟の話。

事業で失敗し借金を抱えた父親が余命宣告を受け、子供に負債を相続させたくないという思いから、主人公を呼び出して台湾で暮らす長男に相続放棄申述書を届けさせることから展開していくストーリー。

核心でもないのに、あらすじの記し方とか本編の説明とかが回りくどくて、状況を把握し難い序盤の流れ。

鞄からトニーとの出会いの件はかなり強引で、それいりますか?そしてやっと話が転がり始めるけれど、まどろっこしさ全開のうじうじ展開。
まあ、この作品的にはそれが良いのだろうけどね。

決して自分の育った環境に不満がある訳ではなかったであろう青年の、母親への思いと兄への思い、そして兄の母親への思いと弟への思いのぶつかり合いが胸アツで、ベタベタなストーリーだけどなかなか面白かった。

ただ、箱の件をみるに、主人公の父親や継母は何がしたかったのか…とか、多くを語らず察して下さいなつくりだから、設定の雑さが悪い意味で気になったし、わかる様なわからない様なな落としどころにちょっと戸惑った。

Bacchus