ミュータンツ 光と闇の能力者

解説

「スーサイド・スクワッド」の福原かれんと「マレフィセント2」のMIYAVIが共演したSFバトルアクション。女性刑事マーフィーは、奇妙な殺人事件に遭遇する。被害者は日系アメリカ人の家族で、その遺体は石化しており、検視によると死後1000年が経過した状態だという。マーフィーは唯一の生存者である18歳の娘ノリを保護し、犯人であるノリの兄ジンを追う。彼らの一族は、人知を超えた恐ろしい力を代々受け継いでおり、ジンの力はノリよりも先に覚醒していた。全世界を脅かすほどの強大な力を持つジンは、ノリの前に姿を現し、兄妹で世界を変えようと提案するが……。

2019年製作/88分/アメリカ
原題:Stray

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0愛するが故に

2022年12月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

 燃焼を伴わない炭化した遺体が発見され警察は殺人事件として捜査を開始。検視によると死後千年以上が経過しているそうで、燃えたのではなく石化したとのこと。

 担当になったマーフィー刑事は今回の事件が休職を経ての復帰後初の仕事になる模様。彼女が現場を離れている間に昇進した元夫が上司であることで落ち着かないようだが、事情を共有していることもあり融通は利いている。しかしそれが逆に彼女の感情を逆撫でもする。

 被害者キョウコにはノリという娘がおり、祖母と母(キョウコ)と娘(ノリ)の親子三代女3人で暮らしていたようなのだが、諸々の記録が抜け落ちておりノリの存在を隠したがっていた節がある。しかしノリは何かの反動か捜査への協力に積極的で、何かシンパシーを感じたのかマーフィー刑事もそれを快く受け入れるのだった...

 一度気になり始めたらどこまでも気になって仕方がなくなってしまった水の音を音楽をかけることでごまかしたというマーフィー刑事は、我が子の死を自身の過失であると独り背負い込み、その罪の意識や喪失感を埋めるかのように事件にのめり込んでいる。上司であり元夫と度々衝突する。

 箱入り娘のノリはというと、オオシロ一族に代々伝わるという継承なる特別な力を宿しており、何か世界を変える宿命を背負わされている模様。女系家族の様だが、代々父親に当たる存在が一切見当たらず、祖母も殺されたことで独り取り残されてしまう。

 子を持った時の母の不安、母から手を離れた時の娘の不安。ナニカを失った者同士の触れ合いによって綴られていく母と子の愛の物語ではあるのだが、一連の殺人事件の犯人とその動機が明らかになってみると、それが実は全く異なる意味合いを有しているのではないかという疑念が沸き起こってくる。

 継承を宿した者は自身の幸せを犠牲にしなければならないらしく、それはある種の人柱と言えよう。一見過保護に見える母の姿は、ノリに注がれた愛は、もしかしらた彼女のためではなかったのではないのかと。その愛情は彼女の人生を束縛するためのものだったのではと...

 とすると兄の復讐の動機となっている捨てられたという事実は、人柱としての役目からの解放を意味し、彼自身の人生を歩めるようにとむしろ守られたと捉えることができる。息子憎しの行動では全く無く、愛するが故のもの。しかしそれが彼をひたすらに苦しめ歪ませた。

 キョウコがノリに施していた継承の訓練はいくらかスパルタ指導にも思え、一歩間違えればいや間違えなくとも虐待と判断され兼ねないものだった。兄のジンもまた継承の発現によっておそらく...

 これは、愛されていなかったとする息子と愛されていたとされる娘の、同様に注がれた愛を全く異なるカタチで享受し正反対の継承の能力を結実させた兄妹から見る、愛しているのに愛するが故にこじれてしまった家族の物語。そして再生の物語。

「もののけ姫」(1997)...「オデッセイ セカンドレボリューション」(2003)...「スウィッチ」(2011)...「エミリー 悪夢のベビーシッター」(2015)...「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」(2016)...「ステファニー 死体と暮らす少女」(2017)...「シャーマンキング」...

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鰹よろし

3.0日系超能力者

2020年4月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

主人公(福原かれん)は母を殺されるが、死体は石化していた。
そして兄(MIYAVI)の存在を知ると同時に、一族の秘密にも気付く。
どうしてアメリカに現れたのだろうか。

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いやよセブン

2.5MIYAVIを被験者にテーザーの威力をみることができる贅沢なシーン・・・のみ

2020年4月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

寝られる

やられっぷりが凄くて、アメリカに行ったらテーザー銃には絶対逆らわないって心に決めた。
主要キャスト兄妹が日本人、何故日本人なのかが謎
二人とも英語も日本語も達者なので日本人がみても気持ち悪さは無い
いかんせん超能力バトルがちっとも始まらないってのが辛い
始まっても絶叫と黒煙、細かい灰で石化能力を表現ってちょっと地味
妹はちょっと光るだけで更に地味って・・・あ、植物が生える能力者なのか
MIYAVIの最期はかなりシュール
元ダンを生き返らせちゃダメよだめだめ、て全員生き返ったよ
もはや神
なんやねんそんな疑似家族みたいなドラマみたかったんちゃうねん、それやったらタイトル変えてくれや~、て思ったけど原題は全然違うのね。日本配給会社がミスリード誘いまくってるいつものアカンヤツや

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