「最高に気持ち良い。」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド エクステンデッド・カット 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)

3.5最高に気持ち良い。

2020年2月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

タランティーノ作品を観る時は覚悟がいる。
皆が評価してる作品が、自分には全く分からなかった時
自分にはセンスがないんだ…と酷く落ち込む。
10代の頃「パルプフィクション」を観て、
新しいヤバい物を見た!と刺激を受けたから尚更だ。

「ヘイトフル8」がまさにそれだった。
除け者にされた気すらして、
もうタランティーノ作品は見れないと思ってたら、
ところがどっこい、しょっぱなからノレた。
ブラピとディカプリオが同じ画面にと言う絵力と、
二人のキャラにどんどん引っ張られました。

2時間だったら大傑作!と思えたけど3時間弱はやはり
観る前に構えてしまう。

それでも、物語は
ディカプリオの落ち目から脱却したい人前では横柄で
実は繊細な俳優と、
堂々と何事にも動じないスタントマン、
シャロンテート事件の3つを軸に進むので飽きてダレる事は
なかった。

最初はどこに向かうのかな?と思ってたけど、
「イングロリアスバスターズ」の事があるので、
予想は出来た着地点だけど、
その決着の付け方は、
壮大な振りと激しさで鳥肌が立ちました。

久しぶりにラリったブラピも観れて良かった。

タランティーノがそのつもりでこれを撮ったかは
分からないけど、
運命はどこでどう好転するか分からないから
あきらめるな!と言われたようで
泣ける。

奥嶋ひろまさ