劇場公開日 2020年10月23日

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「ラブストーリーで初めて泣いた」きみの瞳(め)が問いかけている 金木犀さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ラブストーリーで初めて泣いた

2020年10月27日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

とてもバランスのいい作品だなと思います。
ストーリー、配役、音楽、光と影の使い方、小物など無駄がない印象。

吉高由里子さん演じる視覚障害があるも明るく前を向いている女性、柏木明香里と横浜流星さん演じる無口で不器用な年下の男性、篠崎塁。
2人の出会いからお互いに大切な存在になるまでが丁寧に描かれていて、特に塁はセリフ少ないのに表情や目線だけで手に取るように心の機微が伝わってきます。まだ24歳(撮影時は23歳)というに驚きました。
吉高さんの透明感もすごい!し、障害があるという事を乗り越えて明るく生きているように見えますが、本当は心に傷を持っているんだろうな〜という所も演技だとわかっていても辛くなります。

演技が絶妙で2人が実際に存在しているかのようで、ストーリー展開がいかにも韓国っぽいのにあまり気にならない。

途中で登場する小物なんかもちゃんと意味があって、終盤に向けて回収してきます。
(さらっと出てきたりするので見逃してしまうかも)

鬼滅もいいけど、迷っている方がいたらこちらもぜひ見てほしいです。
ほんわかラブストーリーだけなら、寝てしまう自分ですが観終わった後にもう一回最初から見たくなってしまいました。(もう一度塁と明香里が見たい)

11/6~オーディオコメンタリー付きの上映が見れるそうなので、そちらにも行ってみようと思います。

あと個人的にはアクション大好き人間なので塁の試合のシーンはもう少し長く見たかった〜(尺の関係かな)
DVDの特典に試合シーンがちゃんと収録されるなら買ってしまうかも。

近くで鑑賞されていた老夫婦の反応が可愛らしくて、自分もあんな風に歳を取って夫と一緒に映画を観たいなと思わせてくれた映画です。

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金木犀