劇場公開日 2020年1月25日

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「《社会は紙一重》」プリズン・サークル 邪悪ばうあーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5《社会は紙一重》

2020年6月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

施設の設計、建築及び運営の一部を民間事業者に委託して運営される「PFI刑務所」の一つ「島根あさひ社会復帰促進センター」が舞台。
そこで実施されている「TC(セラビューイック コミュニティ)」と呼ばれる「治療共同体」で変化する4人の受刑者を描いたドキュメンタリーです。

私は精神障がい者の支援を本職としながら、ホームレス、ひきこもりの人達とも関わってきた。その全てに共通するのは「他人によって生活を壊された人」ではないだろうか?
受刑者たちは4人とも親による虐待を受けていた。合わせて学校でのいじめを受けていた。
虐待は背景に貧困がある。だから貧困の連鎖を解消する事が虐待を減らし、犯罪者、精神障がい者を減らす事に繋がるのではないか?

罪を犯した事には責任があるかもしれない。だからといって望まない人生、特に子供時代を過ごした事は自己責任だろうか?
歪んだ価値観が蔓延る世の中を作った日本の社会そのものの責任ではないか!

邪悪ばうあー