劇場公開日 2021年1月16日

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「6.5 ?」ジャスト6.5 闘いの証 Imperatorさんの映画レビュー(感想・評価)

2.56.5 ?

2021年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

いくつかのストーリーをまとめて描いているため、途中までは何の映画なのか、よく分からない作品だった。

麻薬組織のボスの収監という本筋以外にも、刑事どうしの署長のイス争い、子どもに罪をきせる売人、そして「ヤクザと家族」の話まで出てくる。
所かまわず手錠をかけられたり、立錐の余地なく牢屋に閉じ込めたり、女性も男装して薬物を摂取しているなど、犯罪をめぐるイランの“文化”について驚かされた。
“集団絞首刑”もスゴい。そして日本は、イランの麻薬組織のお得意様だそうだ。

薬物汚染されたイランの世相を描いた作品なのだろう。
しかし、これといった焦点がない。
自分は、「ケタ違いのパワー」に圧倒されなかったし、「壮絶な迫力」も感じなかった。
題名の「6.5」は、薬物摂取者が「650万人」という意味なのか(しかしそれなら「ジャスト」が付く理由が不明)、「6.5メートル」なのか、「1メートルあたり6.5」なのか、よく分からない。

今までイランには、この種の映画がなかったのだろうか?
なぜ「イラン映画史上 最大のヒット作」になったのか、自分には理解できない。

Imperator