劇場公開日 2021年4月9日

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「人物描写を巧く描いた今泉作品最高傑作」街の上で tackさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0人物描写を巧く描いた今泉作品最高傑作

2021年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

下北沢を舞台に描かれた群像劇で、特に大きなストーリーが展開されているわけでもないが、
登場人物一人一人が作品の中に巧く溶け込んでおり、若葉竜也氏演じる主人公の青が、この街でいかに生きているかが描かれている。

そしてこの作品は、実に脚本がよく出来ている。最後のあの鉢合わせシーンでは会場から笑いが起きるほど。なかなか今まで映画館で聴いたことないくらいの笑いだった。

下北沢って、もしかしたら一般的にはお洒落で、音楽や演劇で夢を追う若者の街、みたいなイメージがあるかもしれないが、私の印象としてはサブカル色が強く、そして何と言っても狭い!
そんな映画では測れないキャパシティもうまく表現できていたと思う。
人間同士の距離感なんかも脚本でうまく表現できている。

キャスティングも素晴らしい。穂志もえか、古川琴音、萩原みのり、中田青渚と邦画厨にはたまらないヒロインも最高だった。

今泉力哉監督作品は今までも何本か見てきたけど、これは最高傑作でした。

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じーたら