劇場公開日 2021年4月9日

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「映画館で。」街の上で はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5映画館で。

2021年4月14日
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鑑賞方法:映画館

下北沢の古着屋で働く荒川青の人並みで他愛もない。それでいて愛しくてちょっと笑える日常をやんわり切り取った映画です。最高でした!公開楽しみに待っていた甲斐がありました。

青がひとりで下北沢の馴染みの場所をうろうろします。最近店主を亡くした本屋、絶妙な距離感のマスターがいるバー、ふらっと立ち寄るライブハウス、時代の狭間に立つカフェ。

その中で起こるちょっとした変化だったり新たな出会いを通して青が成長してゆく…ってことではなくて。青は変わらずずっと青のままで、そこがなんか嬉しいのです。そんな映画です。

青に関わる4人の女性達がみんなかわいい。特に関西弁のイハ。おるおる、あんな感じの子ってなった。なにより3番目の彼氏おもろすぎるやろ!鍵回った瞬間吹き出しそうになった。

気まずい朝の鉢合わせ。男女5人のうだうだ噛み合わない会話。久々に映画館で知らない人達と笑い合ったな~。私の好きな時間。

生きてきた中で青やイハ、マスターや五叉路君。この物語の登場人物にどこかで出会ったような気がする。それは街の上だったかもしれないし、映画館の中だったかもしれない。本当に素敵な映画でした。今泉監督ありがとう!

はるたろう