劇場公開日 2019年11月1日

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「【看護師見習いの若き男女達の悩みながら誰かの役に立つ人になる為に奮闘する姿勢に心打たれる】」人生、ただいま修行中 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【看護師見習いの若き男女達の悩みながら誰かの役に立つ人になる為に奮闘する姿勢に心打たれる】

2019年11月23日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

 彼らの実習は、様々な器具を使用するステップから徐々に生きている人間を相手にした内容にレベルアップして行く。

 中でも、血液を採取する幾つかの場面は看護師見習いも患者も緊張感溢れ、笑いもぎこちない。それでも、彼らの表情は真剣だ。

 一番見所があるのは、第三章。実習を重ねて来た彼らが今までを振り返り、今後の進路選択をする場面だろう。

 若い黒人男性は、ガン患者の最期を看取った体験で、大変貴重な事を学んだと語り、ある若き女性は実習中の辛い経験を思いだし涙する。
 彼らの言葉をきちんと聞き、共感しながら時にはアドバイスをする教師達の姿。

 人の命に関わる重い仕事を自らの意志で選択した彼らの一生懸命な姿がとても尊く、心の中で、頑張れ!とエールを送る自分がいた。

 過剰な効果音は一切ないが、人間の善性を確かに感じる事が出来るドキュメンタリー作品である。

NOBU