hisのレビュー・感想・評価
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何とも中途半端…
日本のメジャー映画でゲイを描くのはこの辺りがやはり限界なのだろうか?先ずメインキャラクターにリアリティーが無い。ゲイカップルの間にあまり恋愛感情が感じられないのだ。「愛がなんだ」ではあんなに男女間の微妙な感情を巧く描いていたのに。妻にしても夫がゲイだと本当に分からなかったのだろうか。二人の間のセックスはどうだったのだろうか。こういうところをちゃんと描かないとキャラクターに説得力が出ない。最初におじいさんが理解してくれた辺りは良かったのだが、後は周りがあまりに容易く受け入れるのが却って嘘臭い。しかも後半は重点が親権争いに移ってしまって、“Any Day Now”(邦題『チョコレート・ドーナツ』)のパクりかと思ってしまう。ゲイの恋愛模様だけで最後まで引っ張れなかったのだろうか。今の日本の環境では欧米レベルのLGBTQ+映画はまだ無理としても家族ものに逃げないで欲しかった。
愛について考えた
どうも主人公が寡黙過ぎて、周囲の状況から受身に回っているのがどうも気になった。
一転中盤で理解者のおじいさん(鈴木慶一さん。嬉しい登場!)の通夜での告白が山場で、ここまででも相当な作劇上の山場になるものを、後半親権を争う裁判までもつれ込むものだから・・
全くの焦点ボケとなってしまった。地域でのカミングアウト等
必要なのかと思ってしまいましたが、いかにも日本社会のブラックホールにボールを投げ込んだ勇気は買えるという程度の評価しか考えられない。
親権の裁判については、外国の方には理解しがたい、日本的決着でこれも評価は高くは出来ないなぁ。ああ残念!
日本映画の進化なる
前半の、素人と見間違う演技で進むストーリー。
ここは依然と進化せず…
特にキスシーンは、相変わらず恥ずかしい場面となっていた、、、
しかしながら後半から、ギュっと心を掴んでくる!
ここにこの映画の意味がある!!
欧米のLGBTQテーマの映画は、社会も含めてどんどんアップデートしているのに、
日本の社会は未だにここか??!と腹が立つ。
ここが日本映画の進化だ。よくぞテーマに選んでくれた。
ありがとう
(キスシーンだけの演技指導したくなりました)
単純なはずなのに、複雑になってしまうこと
単純なはずなのだ。
お互いが好き同士で、一緒にいれたらそれで幸せなはずなのだ。
だけどこんなにも複雑になってしまうのは、当事者ではない第三者からの無神経な一言だったり、自分が大切にしていることを押し付けてしまう気持ちだったり…。
人の恋愛なんだから、放っておけばいいのに!と思うのもまた、浅はかな考えなのかもしれない。
特に、子どもや結婚という制度になると。
この映画を観た方は分かるかもしれないけれど、たぶん、「子どもにあんなシーンを!」と偉ぶったような批判がもしかすると、あるかもしれない。
だけど、間違いなく、必要なシーンだと思うし、空の素直さは渚の真っ直ぐさなのだと思う。
レイの弁護士のような人、たくさんいるんだろうなあ…。
生々しさだったり、社会の中で過ごすリアルさだったり、今出会ってよかったと思える映画でした。
PS.ドラマをやっていたこと、レビュー読んで初めて知りました。ドラマも観たい!
「歳を取ったら、男も女も関係ない」by吉村房子(根岸季衣)と吉村美里(松本穂香)のおばあちゃん!?
完成披露試写会にて鑑賞。
立見が出るほど、映画と出演者への関心度の高さを感じる。
前作ドラマから映画の公開を心待ちにし、
予告、記事、インタビューなどあらゆる前情報を入れてから迎えた完成披露試写。
情報を入れ過ぎたかも…、という余計な心配は、
センセーショナルな「えっ!?」シーンから吹っ飛び
最後まで世界に引き込まれ、胸が詰まるシーンの連続に涙が何度も頬を伝う。
ドラマからの伏線と言えるかもしれない、本、好きな人の香り、
映画での、卵、絵本、手紙、自転車の使われ方にもぐっとくる。
主演の2人が試写を観終わったあと、その手ごたえに握手をした…というラストシーンで涙を流し切った。
♪神様 どうか お願いだから♪ 主題歌マリアロード(Sano ibuki) エンドロールを聴きながら
彼らが選んだ道の行き先が、優しい世界とつながっていてほしい。
それぞれがただ、幸せになってほしいと願いながらも
沢山考えさせられ、勝手に彼らのこの先を心配してしまった。
LGBTQというテーマ、それだけではなかった。
人間愛、子育ての在り方、そこに繋がる母娘関係、
地域移住とコミュニティ
離婚裁判の無常、無力感まで考えさせられた。
誰も悪くない、
ただそれぞれが、もがき苦しみながらも、
人を愛し、一生懸命生きているだけ。
だけど、人とも社会とも噛み合わない現実が辛く厳しい。
受け入れる、皆で育てる、地域や性別世代を超えた色々な人が関わることが出来る、転んだらみんなで助ける。
そんな子育ての新しい可能性を見せてくれたようにも思う。
出演キャスト皆さんの魅力と見逃さないで欲しいシーン。
井川迅:宮沢氷魚くんの言葉少ない表情演技が尊い。
田舎暮らしをしていても消せない美しさが、白川町の優しい自然の中に儚く、溶けてしまいそう。
渚が現れた戸惑い、静かだった世界が乱される焦燥感。
空ちゃんや緒方さんとの関わりで、閉ざされていた心の扉が開いていく、狩猟シーンの表情が見もの。
役者として初体験だったという濃厚なキスシーンから朝日に立つブリーフ姿が、脳裏に焼き付いてしまった。歯磨き粉味verも重要。
日比野渚:藤原季節くんのダメンズをはるかに超えた、くずなんだけど人間味溢れる愛されキャラの魅力は、彼自身の魅力、彼も主役なんだと思わされる強烈な演技力。
舞台挨拶で語った、2020年の抱負は「我慢」、劇中の渚にも通づる言葉。
胸えぐられた法廷シーンは、渚の決断によって一気に許された。
日比野空:紗玖良ちゃんの純粋に父母を想い、更には迅をも気づかい、主要キャストをつき動かす言葉の影響力‼︎7歳のお芝居全てが天使!!
日比野玲奈:松本若菜さんの、母として、妻として、女として、彼女の苦悩、親子関係は身につまされ深く深く共感。シングルマザーにはサポートと心のケアが不可欠。
迅との秘密の共有、転んだらみんなで助ける、それがこの作品の最も重要なシーンだったのかもしれない。
吉村美里:松本穂香さん、「わたしは光をにぎっている」では銭湯でお湯沸かしてる鈍臭かった娘が、移住推進課としてシャキシャキ人の為に働いて、氷魚くんに告白までして、勝手に感動。移住推進課の存在を初めて知る。
美里さんが語る、「年寄りがおしゃべりな理由」もイイ。
緒方さん:鈴木慶一さんの存在が、優しい社会のお手本。
「誰かに出会って影響を受けるのは人生の醍醐味やで」
「誰が誰を好きになろうとその人の勝手やで。好きに生きたらええ」
吉村房子:根岸季衣さんの「歳を取ったら、男も女も関係ない」
観ているこちらが一番救われた。
キャスト名を見直してみて、実は吉村美里ちゃんのおばあちゃんだったのか!?
水野弁護士:堀部圭亮さんと桜井弁護士:戸田恵子さんの法廷シーンはきつかった。
「一旦、裁判という場に巻き込まれた人間は自分の未来がどうなるかを如何ともしがたい」というカフカの「審判」の意味を考えさせられながらも、
ベテラン俳優陣の存在感とセリフの重みが胸にしっかり刻まれ、様々な場面で救われた。
二日連続、今泉監督作品を試写で観れた幸運。
ありのままの自分の正直な気持ちを伝えることの大切さを再確認。
mellowを観た直後だから、今泉節は薄い!?と感じたのは理由があったことを、舞台挨拶で話されていた。
「脚本家のアサダさんとも沢山やり取りをして、見る人によっては、気にする人にはこれでも気になるんじゃないかと、気になる部分を直して相談しながらやりました。」
それでもやはり、見逃している今泉ワールドの細かな演出を、探しに行かねば!
聞き逃した音、まだまだあるはずのドラマからの伏線。緒方さんの飼い犬五右衛門の演技。
何回観るかな?
観る前以上に、また観たい、追い続けてきて良かったと思える作品に出会えて良かった。
年末紅白の舞台でも、MISIAがLGBTサポートの意味をもつレインボーフラッグが掲げられ、氷川きよしが「ありのままの姿で」龍に乗った。時代が来たな~と思う2020年。
当初3館だけだった上映館が、全国ロードショーへ広がったことも優しい世界への大きな一歩と信じて。
この作品に関わる皆さん、応援しているファンの拡散力にも感謝したい。
好きだけではどうしようもない
最初のシーンからいい意味で見事に裏切られました。この先どうなるのぉって興味が湧いたし、要所に大事なキーワードが散りばめられてた感じでした。
迅くんが告白するシーン、法廷シーンは切なく苦しくて胸の奥、目頭が熱くなりました。
法廷シーンで玲奈さんが追い詰められた時、同じ働くシングルマザーとして観てるのが辛かった。でも渚くんのとった行動ですごく救われました
美里さん、緒方さん、弁護士さん役の戸田さん、白川町の人々みんなの気持ちが温かかく、純粋な空ちゃんが癒しになりました。
普通
普通じゃない
一般論
特殊な
弱い立場の人
考えるべきWord。
映画を通してあらためて確認することかできました。同性愛、ゲイカップルの物語ではなく、辺りで日常に起きている物語。
今泉力哉監督初の男性同士の恋愛映画
完成披露試写会で鑑賞。
今泉力哉監督作品初の男性同士の恋愛映画。ゲイであることを隠して岐阜白川に生活している青年・井川迅が、高校時代に愛を育んだ男性・日比野渚とその子供・空と共同生活するこになった繊細な関係を描いたドラマ。
鈴木恵一さん演じる緒方さんが迅に言った言葉や空ちゃんがお父さんの渚に言った言葉が心に沁みました。
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