劇場公開日 2019年10月25日

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「前作の良さがほとんどなにも残ってない」ロボット2.0 つとみさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0前作の良さがほとんどなにも残ってない

2023年12月9日
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鑑賞方法:VOD

何年も前は突然歌い踊るインド映画に忌避感があった。チープなストーリーも面白くなかった。明らかに要らないロマンスなどが入り長くなる上映時間もイヤだった。いわゆる「マサラ」の状態に面白さを見出だせなかった。
しかし「ロボット」と出会ったことで一変してしまった。本当に面白かった。上に挙げた嫌なところも全部盛りなのに楽しかった。

「ロボット」が楽しかった理由その1
PVのような歌のシーンが最高だった。一瞬ごとに衣装がかわる豪華さに打ちのめされた。
「ロボット」が楽しかった理由その2
AIである主人公チッティが恋をして、人間のように恋に溺れて暴走していく様が良かった。

本作を観る前にしっかりチェックした。監督脚本は前作に引き続きシャンカール。音楽はラーフマン。
この組み合わせで面白くないはずなどないと信じた。
しかし、シャンカール監督は作中で歌い踊ることをさせなかった。

歌のシーンが楽しかったものの歌がない。なんということでしょう。
チッティのロマンスも、AI同士でちょっとあるけれど本当に少しで、ほとんどないのと変わらない。
それでどうなってしまったかというと、ただのチープなSFアクション映画になってしまったのだ。ハリウッドのB級アクションみたいなものだ。

ギリギリ、バカバカしいハチャメチャさは残ったので退屈するほどではなかったけれど、求めていたものはこれじゃない。
インド映画らしさ、インド映画の楽しさがほとんどない。
インド映画好きでもインド映画らしさが残ってないものを評価できない。
もしかして一番面白かった瞬間は冒頭の、SUPER STAR RAJINIと出たところかもしれない。

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つとみ