劇場公開日 2020年8月21日

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「☆☆☆★★★(ちょい甘💧) 原作、、、と言うかノベライズ版(☆☆☆...」糸 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5☆☆☆★★★(ちょい甘💧) 原作、、、と言うかノベライズ版(☆☆☆...

2024年3月10日
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☆☆☆★★★(ちょい甘💧)

原作、、、と言うかノベライズ版(☆☆☆★★)は読了済み。

簡単に。

ノベライズ版は男女の2人を中心とし、当時は新しい〝 時代 〟の始まりから令和になる《平成》を総括する…かの様に語られた物語。
主に、漣と葵の側からストーリーが語られ。時には2人の周辺で、必死に生きる人達から語られていた。
そのストーリー展開は、読んでいても何だかダラダラしている様に受け取れて、「どうにもこうにも薄っぺらいはなしだなあ〜!」…と思ってしまった程でした。

とは言え、後半に至り怒涛の伏線の回収が起こるので。「これは上手くすれば、傑作とはならなくとも、そこそこ悪い作品にはならないかも?」との予想も同時に感じたのでした。

結論としては、流石にこの監督らしく。『8年目の花嫁』の成功からも分かる様に。その辺りの、後半に向けてのエモーショナルな盛り上げ方は、実に用意周到で。製作側の狙い通りの感動作品に仕上がっていました。

但し、、、(まあ、平成を代表する災害ではありましたが)唐突に挿入される震災の場面。
それに付随しては消える、友人の先妻&再婚相手等は。よくよく考えると要らないんじゃないか?…と、やはり思わされるところだったり。漣が結婚する香とドングリとのエピソード。
そのルーツが明らかになる父親との伏線場面等は。ノベライズ版を読みながら「何だこれ!」…と、思わずにはいられないくらいに、酷いエピソードでは有るんですが💧

グダグダと言いつつも、デートムービーとしては文句は言いづらいくらいに、後半の演出力で最後まで魅せきってしまう作品ですね。
何よりも、「悲しんで居る人を見たら…」の香のエピソードは。元々、葵が漣と再会した時に泣きながら訴えた「一言でいいから抱きしめて欲しかった」の裏返しでもあり。その想いが、原作と言えるノベライズ版には描かれていない、映画オリジナルのエンディング場面に昇華されていたのでした。

2020年 9月12日 TOHOシネマズ錦糸町楽天地/スクリーン10

※ ↓ 一応記録的な意味で書き残しておきます。

残念な気持ちを少し覚えたのが、上映されたスクリーンの上にもやはりスクリーンが有り。(おそらくその時に上映されていたと思える)『荒野のコトブキ飛行隊』の爆音が幾度となく鳴り響いて来た事。
特に、葵が漣に抱きつく「一度でいいから抱きしめて欲しかった」の場面。
香が娘に言う、「悲しんで居る人が居たら抱きしめてあげて!」の場面や、その後のお葬式の場面等。
映画に於ける。静かでありながらもエモーショナルな場面等で、鳴り響いて来たのは少し残念に思いました。

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松井の天井直撃ホームラン