劇場公開日 2019年10月25日

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「なんじゃこりゃ???」ジェミニマン みっくさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0なんじゃこりゃ???

2019年10月25日
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鑑賞方法:映画館

ストーリーは普通、というかありがち。
エージェントが組織から切られ逃亡する・・・、ってのはありがち。
違いは、主人公を狙う殺し屋が、クローンってことだけ。

本作の売りは4K・HFR(ハイ・フレーム・レート)と聞いたので、HFR対応の劇場で鑑賞したが、この映像美がまた問題。
キメが細かくて美しいのは確か。
でも画面全体が明るすぎて、人物にも背景にもピントが合っていて、さらに背景から人物が浮いているように見える(3Dだから?)。
まるでひと昔前の韓国ドラマを見ている感覚。

アクションシーンもなんかリアルっぽくない。他のコメントで「ゲームみたい」とあったがそんな感じ。
CGを使うのは今や当然なので、それはいいんだけど、他のアクション映画と比べても、画がゲームっぽい。カメラワークも関係あるのかなあ。

監督は4K・HFRが「映画の未来」だと考えているらしい。
だが、少なくとも私が見たい「未来」ではない。多くの映画がこんな映像になったらガッカリだな。
本作で使われた技術が生きるのは、自然や動物モノのドキュメンタリーなら最高だろう。
だが、劇映画であれば、あえて暗くしたり、色をつけたり、ザラついた感じにしたり、そういった画が「個性」であり「映画らしさ」だと思う。

オスカー監督賞を2回受賞している現役の監督は片手で数えるホドしかいない。しかもアジア系は氏だけだ。
ブラッカイマー制作、という不安要素はあったものの、監督を信じて見た、というか期待値が上がった部分もあるだろう。
それにしてもヒドかった。

みっく