劇場公開日 2020年9月25日

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マティアス&マキシムのレビュー・感想・評価

全77件中、61~77件目を表示

3.5二人の不器用な距離感と、それを表現した映像が興味深い作品。

2020年9月27日
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鑑賞方法:映画館

日本では『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』が公開されたばかりのグザビエ・ドラン監督の作品。登場人物がフランス語を話しているので、ヨーロッパが舞台…?と思ってしまうのですが、フランス語圏のカナダ・ケベック州が舞台だから、だったんですね(ドラン監督の出身地も同地)。それもあってかオーストラリアの会社との電話でのやり取りが、言葉やちょっとした習慣の違いのために実際以上に距離感を感じるところが不思議。

幼なじみの二人が、成長してから互いの思いに気付くものの、取り巻く状況がくびきとなって…、という展開は、『ロニートとエスティ』を彷彿とさせますが、本作のマティアスらが身を置く友人達の関係性は、そもそもブロマンス的な色彩が強いため、もし二人の関係が明らかになっても、「おー、良かったじゃん」と祝福しそうな雰囲気なんですよね。それでも二人が思いを伝えられないのは、マティアスの婚約者の存在があるからなんですが、この心理的な距離感はちょっと分かりづらいため、この点に不満を感じる人がいるのも理解できます。

中盤から終盤にかけて、ある重大な事態が発生してしまいます。これまでの経緯からみても、この展開は予期できなくもないのですが、それでも観ている側の誰もが「それをしちゃダメだろ…」と頭を抱えたくなること必定です。それに加えて、登場人物が話している言葉がフランス語と言うこともあって、個人的にこの下りで映画『クライ(えへんえへん)』を連想してしまって、これから大変な惨劇が起きるんじゃないだろうか…、と勝手に動揺してしまいました。さすがにそこまではなくて、杞憂で済んだんですが。

本作のカメラは、主人公二人の不安定な心理を反映しているのか、常に不規則に動き、時に神経質さすら感じます。この意図の読み取りにくいカメラワークが、画面に緊張感を与えています。多くの商業映画がきちんとした作画文法を守ってカメラワークを決定していることを踏まえると、本作の表現は非常に個性的で、興味深いものです。これもまた、ドラン監督の作家性なのでしょう。

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yui

3.5現代とこれからのロマンス

2020年9月27日
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変わらず不思議な魅力を持ったドラン映画。
「君の名前で僕を呼んで」を観ていながら、違った視点で同性愛をテーマに、映画を作れるのは凄いと思う。

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shin

3.5青年2人の戸惑いと葛藤と、2人を取り巻く友情の話し

2020年9月27日
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つばさ

3.5セクシャルマイノリティという言葉がなくなるかもしれない予感

2020年9月26日
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鑑賞方法:映画館

お馴染みの爽快な画面と音楽のバランスで、グイッと世界に引き込まる感じは心地よい。
これだから新作は絶対に欠かせない、それが一番の理由になるくらい好きな瞬間。

相変わらずの言葉の羅列攻めにちょっと退屈したりするけど、ちゃんと2人の距離感でグッとまた画面に惹きつける。
男性同士の恋愛って感じじゃなく、親友ってより近い人。セクシャルは関係ない、これからの恋愛が描かれはじめたかもしれない。
ママの影から抜け出せないのも、らしくて愛おしい。

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パプリカ

4.0【”幼き日に二人で描いた「Mたちの農場」” 男同士の友情が”ある事がきっかけで”恋愛感情に変容していく様を、困惑しながらも、その感情を受け入れていく姿を描き出した美しき作品。】

2020年9月26日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

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NOBU

3.5愛らしい、こじらせ男子

2020年9月26日
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鑑賞方法:映画館

エキセントリックな母親(マイ・マザーのお母さんと被る)との暮らしに決別し、オーストラリアに長期滞在して職に就こうとするマキシム。出発までの2週間のああだこうだのお話だ。すごい事件は特に起こらない。小さな出来事がきっかけで、感情を小爆発させる青年たち。親子共々顔馴染み味だったりするケベックの街。マットは仲間の中ではすでに一番エリート(本人曰く、知的レベルが違う)で職場でも期待されている。だから今さら新天地を求
めない。だが、だからこそマティアスが発つあたっての彼自身制御不能な言動の数々は一番屈折したこじらせ男子っぷり全開で、最後までめんどくさく愛らしかった。終始映像美とマットの顔に見惚れた。
それにしてもこの映画だけじゃないけど、若者がパーティーで濃厚接触の画を見ると、「過去」な感じというか、欧米での感染者数が桁違いなのもうなづける。(蛇足)

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トマソン

4.0或る出来事をきっかけに互いへの感情に気付く二人・・・友愛それとも恋心?

2020年9月26日
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鑑賞方法:映画館

知的

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こころ

2.0あれ?

2020年9月26日
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よくわかりませんでした。

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かん

3.0ドラン作品

2020年9月26日
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天才ドランの作品は余韻が残る。

心のザワザワ相手を思う気持ち、ドランならではの繊細さが丁寧に描かれていた。

マティアス役の俳優の巧さがひかるね。

ただドランの役が中途半端な印象、元々ドランは相手役を耀かせる巧さは凄いよね。

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ken

2.0ちょっと合わなかった

2020年9月26日
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鑑賞方法:映画館

127本目。
作品のテンポが自分には合わなかった。
ミスチルのクロスロードが似合いそう。
そういや、あれもそんな作品だった。

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ひで

4.0とても良い映画

2020年9月25日
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stoneage

1.5ドランらしい作品

2020年9月25日
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単純

寝られる

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J24

2.5これもBL

2020年9月25日
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りあの

4.0アザは、誰もが持った心の傷

2020年9月25日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

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マリエル

3.5やっぱりドランの世界

2020年9月21日
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鑑賞方法:試写会

ドラン監督の鮮やかな映像と音楽使い、全体を包む切ない雰囲気が独特で好きです!

室内で繰り広げられる会話多めのシーンが多く、舞台演劇のような緊張感が印象的でした。恋愛がテーマとはいえ、甘めではないところも素敵です。

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tomoboop

4.0タイトルなし

2020年9月2日
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鑑賞方法:試写会

グザヴィエ・ドラン監督最新作
🎬️ 🎬️ 🎬️
「自分自身を探って見つけようとするのが20代前半ならば、20代後半になれば自分自身のことをもっと理解できているはず。
強く同性に惹かれたときどうするか…
ということを ───」
20代後半になってからできた本当の仲間たちと作りあげた本作
そこにどんな意味が込められているのか…
ドランの言葉から探ってみてください。
🎬️ 🎬️ 🎬️
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素直な自分を描きたかったというドラン
30才だからこそ描いた
人生の一時
ドランがマキシムを演じています
濃い友情と愛情の狭間で揺れ動く感情
彼らの表情からは切なさが感じられます
それぞれの視線から愛情が感じられます

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lily

5.0切なくて官能的。予想以上に良かった・・

2020年7月19日
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ドラン作品で一番の共感。描かれるのは誰もが経験したことのある感情。予告に一瞬映るラブシーンは、めちゃくちゃ官能的で美しい。

ハリウッド進出を図ったであろう前作では色々思うところもあったが、、、今作では初期作品のような繊細さとセリフに頼りすぎない演出に魅せられ、とにかく切なかった。加えてドラン作品で初めて描かれるであろう青春(爽やか!)とど直球なロマンス(胸キュン!)。

『君の名前で僕を呼んで』に強く影響うけているらしいが、なるほど。あちらがギリシャ彫刻ならば、マティアス&マキシムは等身大なリアルな恋物語といったところか。

『マミー』も『わたしはロランス』も上回りドラン作品で一番好き。最高。

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なすび