罪の声のレビュー・感想・評価
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戦後のツケか
グリコ森永事件は
結局は戦後の歪んだ学生運動の成れの果てなのか?
日本人は歪んだ資本主義、民主主義を取り入れて自分たちで首を絞めてるのか。
金持ちと貧困層をいかに取り持つのが政治の仕事なのだが、この国に政治家はいない。
政治ゴッコをしている空っぽ2世議員がいるだけ。
観てよかった
なんとなく観に行って引きこまれた。宇野祥平さんの演技はそのビジュアルを見るだけで、映画のあの場面場面が想起されて、涙ぐむほど。もちろんその他の方々もですけど、思い返すと宇野さんだったと思う。
釣られた!
有名なグリコ森永事件に題材をとった作品。誘拐と脅迫は身代金目的ではなかった、とする解釈は新鮮で、唸らされた。だけど、全体的には消化不良だった。おそらく、原作のボリュームが映画の尺に収まっていないのでは? 登場人物が次から次へと出てくるが、ほとんど描き込みが足りず薄っぺらい。「こういう役回りの人なんだな」という印象を受けてしまう。量産型2時間サスペンスを観ているみたいな予定調和感。ラスボスたる人物が劇場型犯罪を仕掛けた動機というのも、さんざん使い古されたやつで、「結局これかい!」と思った。ハリウッド映画でナチスが悪役になるように、犯人の動機に「これ」を持ってくると、作品全体がステロタイプで安っぽく見えてしまう。もちろん、架空の話なんだから、文句を言える筋合いではないのかもしれない。でも「グリコ森永事件の謎に迫る!」みたいに匂わせてハードルを上げておいて、着地点がここでした、となると「釣られた!」という思いが強い。
星野源と小栗旬のコンビ意外とアリ
学生運動が裏テーマにあって、いろいろ考えさせられた。
ただ、愚かな大衆にとって、自国で起きたことはテロやら罪だったが、他国で起きれば、正義やら人権やら…洗脳、操られる存在にしかならない。
結局、罪は誰なん?
血も流さない、罪も問われない政治家と汚い大人たち。
こうだったら?
まるでドキュメントを観てるような?
そして過去の事件の謎解きの様な?
とても見応えのある映画だと思います
まずは見て欲しい
とても良く出来ていて飽きさせない作り
視聴料は無駄にはならないと思います
製作者が伝えたかったのは'罪の声'
罪の声
グリコ・森永事件の当時は
まだ生まれておらず
Wikipediaで予習した上で臨んだこちら
報道ってなんだろうか
思想信条ってなんだろうか
犯罪者ってなんだろうか
人の境遇って、運命ってなんだろうか
この事件には直接的な被害者がいないからこそ
背景に集中してそのあたりを考えられる
見てよかったと思える映画だった
実際のグリコ・森永事件では
直接的な被害者は一応いないものの、
捜査に関わった警察官が自殺している
それが理由でこの事件は終わっているわけだが
この映画はグリコ・森永事件の振り返りなどではない
伝えたかったのはやはり
'罪の声'といったところか…
負の遺産
「子育て」とは
躾けるとか
塾に行かせるとか
習い事をさせるとか
良い学校に入れるとか
「子育て」に一番大事なのは
『負の遺産』を残さないこと
『負の連鎖』を親が止めること
そして何より
『子供が幸せに暮らせること』
それが親が幸せを感じられることだ。
親が子供を愛することだ。
自分さえ良ければ良いと思う親のもとに生まれることは
とても不幸なこと。
本人が努力する、そして周りが支える。
支えることは愛すること。
それがひと時でも、少しの繋がりであっても、
人を愛することができる人は『幸せ』
罪の声と未来
小説を読んで、映画化するとなって絶対観ると決めました。普段は映画は全くみない私が。
私は平成生まれでまだ当時は知らなかった、1950年代のグリコ・森永事件などを元にした昭和の大事件が映画化されている。(映画では万堂、ギンガ)
主人公が自宅からカセットテープとノートを発見して、カセットテープを聴くと当時事件で使われた子供の声が自分の声だと気づく。一方、新聞社は当時の事件を取材にしていく中で主人公に出会い、色々な人との繋がりを得て「きつね目の男」にあったり当時、他に使用された男の子の声の主に出会えたり。
使われた「罪の声」は過去で済むものじゃない、未来にも影響するし誰かに背負わされた罪を自分が背負って生きていく辛さも実感。罪は未来へ、過去にあったことを風化させてはならない。
「貴方はどんな人生をおくられてきたのですか?」この一言に映画の全てが含まれている。
最近よくある「史実ぽく誤解させるようなウソ映画」ではなく、本作の「史実に忠実なフィクション映画である立ち位置」こそが、映画の真髄なのである。
派手さこそないが、鑑賞者をストーリーにのめり込ませるのに十分な厚みある大河ドラマとして成立させた原作・脚本が素晴らしい。
映画では適材適所のキャスティングが完ぺきであり、その演出も素晴らしかった。
撮影・証明・音響は無難に熟して、鑑賞しやすく
例えば、電話のシーンでは受話器を近づけるにしたがい、相手方の音を大きくしたりする等すばらしい音響演出があったり
シーンを手際よく端的に切り替えたり、逆にあえて長回しにしたりと
観る人を意識した構成力と脚本を高く評価したい。
無理やり欠点をあげれば
5歳と8歳の子役の声に伸びがないので、リハーサルをもっと行い
日を改めて、撮影したりすれば、もう少し良い演技をしたのだと思う。
また、事件に巻き込まれた人々のそれぞれの人生の対比やそこに壮絶さもあったが、
悲惨な人生を表現する為に、首つりシーンは原作がそうなっていたとしても
タイミング的に
もっと違えた表現方法を考える冪だったと思う。
この映画を観た後は社会派映画である山崎豊子さん原作「華麗なる一族」をまた観たいと思った。
エンドロールで流れた振り子がとても沁みました
犯人が誰という視点ではなく、ひとつのカセットテープに狂わされた人達の姿がとても衝撃的で心の奥深くに刺さるような気持ちになりました。
憎きカセットテープの音声が、唯一残された娘の音声という救いようのない虚しさを考えると涙が止まりませんでした。
家族が裏テーマだと思うのですが、どのフォーカスに当てても心の奥には家族を想ってこその行動なため、どこかやるせない憎みきれないところがもどかしかったです。
展開にハラハラしながら見れて、さすが野木亜紀子さんの脚本だと思いました。素晴らしかったです。
野木亜紀子はやっぱり、面白かった。
原作はいまひとつ、ピンとこなかったのですが、野木亜紀子だから、たぶん面白いだろうと期待して見に行った。やっぱり、期待通り、面白かった。まず最初のタイトル「罪の声」が出るところまでで、おもわず「すげえ!」って声に出してしまった。そこから、畳みかけるように、手がかりをもとに、関係者をあたっていき、真相が徐々に明らかになっていく。これぞ、時代背景通り、松本清張の社会派推理小説のスリル。「証言者だれそれ」とスクリーン上に出てくるところも、実にうまくスリルを盛り上げる。原作でもぼやっとしていたテーマ性を、はっきりと、わかりやすく明示し、よいドラマに必須の主人公の成長もきちんと描かれている。セリフもにくいほどツボを心得ていて、完全にいい意味で職人芸。大衆受けするように手堅く、ハリウッド的に作られているところが、評論家には受けないかもしれないが、面白いものは面白い。これ、好きです。
なんかつまらない
ミステリー好きなので、時間もあり観にいってみました。んーなんだろう、正直個人的にはあまり面白いと思えなかった。みなさんの演技はとても上手だったと思います。個人的に納得いかないところは、なんで闘争中の時に一目会っただけで次会った時に両方とも忘れずに覚えているんだよという点。ただの感想です。
ネガティブには、なります。
テンポよく1つ1つ進んでいき、どんどん引き込まれていきました。
これは犯罪に利用された人たちの物語。
一人は知らずに生き、二人は壮絶な人生を歩まされた。
同情では言い表せられない。本当に酷いものだ。
身勝手な大人たちのせいで人生を無茶苦茶にされた子たち。
既に年相応まで成長した女の子が一番不幸に感じた。
あの悲痛な叫びは、本当に心が痛む。
曽根俊也の母親が亡くなった時、妻と娘がありがとうと言う中、息子の俊也だけがありがとうと言わなかったのが、悲しすぎる。
一体、実の母に対して何を思いながら看取っていったのか。
そして達夫は最後、どこに行ったのかな。
もしかしたら、この世から姿を消したのかもしれないとも思ってしまう。
最後までハッピーな気分にはなれないので、これを見たら、ポジティブな作品を観ることを勧めます。
私は先にとんかつDJアゲ太郎を観といて本当に良かった。
未解決事件から映し出す現代への警鐘、サスペンスとドラマを巧みに使い分ける脚本に脱帽
日本にあるいくつもの未解決事件の中でも、初の劇場型犯罪として語り継がれる「グリコ・森永事件」をモチーフにしたサスペンス。大学生の私は触りを聞いたことしかないため、ある程度の先入観は取り除かれているので、スッと入り、その結末にハッとした。
野木亜紀子らしいテンポのよさを出しつつ、前半はサスペンスの要素を押し出しながら真相を探る。知らぬ間に事件に巻き込まれ、その十字架と宿命のために奔走する曽根。その一方で、エンタメとしての消費を目的として始まった再検証に渋々立ち上がった阿久津。ふたつの線が同時に走りだし、交錯していく。ふたりが顔を会わせるとき、サスペンスからミステリーへと表情を変えていく。そこで描かれる過去と悲痛な半生。事件に荷担した被害者にも当然人生がある。その悲しみに触れていくが、そこで終わらない。一度立ち止まったことで見える真実に衝撃が走る。サスペンスとして再び動きだし、ドラマが再編される時に生まれる感動はグッと来る。
当時の全共闘や学生運動が生産したものに対し、消費された血の方が多い。そうして続く日本の今は変わっただろうか。この社会に疑問符を打ち、メッセージを刷りこんだ野木亜紀子。彼女の強い想いが台詞を超えて心に突き刺さってゆく。
星野源、小栗旬。そして脚本の野木さん。 間違いない!!
《朝が来る》に続き、とてもとても良かった。
巻き込まれた子供達‥
総一郎さんの問いかけは頭から離れないシーンでした。
色んな人にオススメしたいと思いました。
本当に護らなければならないもの
めちゃくちゃ面白かった‼️有名な未解決事件の真相を追う小栗旬と星野源が作品の軸なのですが単なるドキュメンタリーを見ている感情は全く湧いてこない。
彼らが探していたものが単なる事件の真相では無い事が見ている者を映像に引き付けたのかな。
結局、ありきたりの事に繋がりますが、だからこそ衝撃的だ‼
忘れているんだよね‼みんな当たり前の事を‼️
金、保身、エゴ、享楽がはびこる社会のなかでわたしも、あなたも、社会も、勿論‼️国家も‼️
まず一番護らなければならないものを考えなさいって言われた感じだ。
わたしは、、、偉そうに言えませが。
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