鹿の王 ユナと約束の旅のレビュー・感想・評価
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期待値高過ぎたかも…。
上橋菜穂子さんの小説が好きで、鹿の王が映画化と言う事で予告が出た時から公開を心待ちにしてたんですよね。
(実はまだ原作は文庫の3巻中盤まで読み掛けですが)
うーん、必ずしも原作とメディア化作品の内容が全く同じである必要は無いとは思うんですけど…何と言うか。。。
原作じゃなくて、原案…かな?みたいな。
予告編で「映像化不可能と言われた〜」みたいなナレーションが流れていた気がしますが、今回の映画を観た感想としては、
「(あの世界観を掘り下げるダケの)尺が足りないだけでは???」
とゆー感じでした。
本作、確かにファンタジーなんですけど。
上橋菜穂子作品の魅力はファンタジーなんだけどリアル(生々しい)所だと私は思っています。
違う世界の話だけど、其処で生きる人々の話。
登場人物それぞれの想いやバックボーンがしっかりあるんですよね。
流石に其れを映画の中で全て触れるのは無理があるとは重々承知だったけど…いくら何でも掻い摘み過ぎでは?
(そして端折る為に色々変え過ぎでは?)
何か画面派手にする為にファンタジー感(?)を盛り過ぎでは???
一緒に観に行った夫は「面白かったけど、原作とか読んでないから説明不足な感じしたかも。」と言ってましたが、私は「コレジャナイ感」で消化不良気味です。
良かった点はホッサルと飛鹿とED曲。
流石、鹿はいい仕事しますねwww
原作未読で今回の映画で評価が下がった人は、原作読んで欲しいなぁ…え?全然違くない??ってなるから。
新型コロナウイルスも何らかの拍子に‥‥
只今オミクロン株絶賛拡大中にあって、感染症?病気ネタを上手く練り込んだ、作品としての世界観・風呂敷はナカナカの物があるな、とPV当初は思っていました。ですが実際蓋を開けてみると‥‥
最初に結論を表記すると〝平凡〟と言わざるを得ません。
一番気になったのは堤真一の演技で、徹頭徹尾妙な威圧?的な唸る様な声質で暗く、その上全くメリハリがなかった事。確かにヴァンは武人で寡黙な男らしい男なのかも知れないけど、それにしてもあまりにも〝棒〟に思えました。堤真一の声優としての演技ウンヌンではなく、単純にミスチョイスだったんじゃないかと。
そして、もはやテンプレと化した幼娘描写・キャラデザインで「またソレかい‥‥」と思わされてしまった事でしょうか。元祖は宮崎アニメと思われますが、歯抜けに4白眼で必要以上に歯をむき出す作画と大げさな演技、サッコンの流行りの描写・演出なのでしょうか、そう言うのが毎度『○○みたい』『△△っぽい』『××的』などと、過去作とわざわざ比べさせてしまう元になってる気がします。
他の作品と類似する事でますます本作を落とす方向にベクトルが捻れてしまい、実に勿体ないと思います。コレは医者のホッサルやヤックルそっくりの鹿にも言える事ですが‥‥
ストーリーも淡々と時間経過をなぞるコレまた一本調子で、それは解りやすいと言う利点はありますが、それが余りに単調なリズムだと眠くなります。全体に抑揚がイマイチで盛り上げ感も足りない気が。犬も表現がイヤに微妙で、実際オオカミくらいの凄みがあった方が良かったのでは?
活字で説明する部分も物語に落とし込むべきだと思うのですが、 尺の制約なのでしょうか? 説明台詞と突っ込まれない様な創作能力で上手い事出来れば‥‥ また台詞回し・掛け合いに固有名詞が多く、聞き取りにくい上に何の事かよく解らず、そこは充分な予習が必要です。
唯一、病気と謎を解く鍵の物語への落とし込みは上手く行ってたんじゃないかな?と思いました。でもその辺は物語上あまり重要ではなかったのかも知れませんが‥‥
それに原作者も自身の作品は複雑で、2時間で表現するには難しいと思っていた様子。確かに免疫や医療については言葉で処理されていたものの、生態系や文化?については作品中でピンと来るものはありませんでした。
総括としては、イロイロ中途半端な感否めず、という結論になります。 (文中敬称略)
2倍速で見ているかのよう
原作未読です。
分量のあるストーリーを一本の映画にまとめたのだと思います。その結果、キャラクターのに愛着が湧くよりもよりも早く場面が切り替わってしまう。ヴァンとユナ、ヴァンとホッサル、ホッサルと従者の大男などキャラクターとその関係性、しぐさの描写は大変魅力的であるにもかかわらず、それをアニメとして楽しめませんでした。
ラストでヴァンがユナのもとを離れなければならなかった理由を理解するために各勢力の事情と思惑を説明しなければならなかった、という事情を考えるとこの詰め込みっぷりが必要だったと理解できますし、ストーリー自体は観て良かったと思える作品です。
劇伴のオンオフとか画面のズーム・スライドといった演出がスパスパ切り替わるのが見ていてつらかったように感じます。それこそ1~2秒でシーンが細切れに切り替わってしまい、ストレスでした。その点が残念です
場面切り替え過ぎ
大して時間が進んでないのに一旦消して場面を切り替える演習が多すぎて集中できなかった。
ストーリーにも全く入り込めず、起きていたけど寝てるみたいに、セリフが右から左へ流れていってしまった。
序盤は良さそうな感じがしたが、説明不足で理解しづらかった。ただ、集中してみていても、伝えたい事はわからないだろうし、薄っぺらい。解説を見てもよくわからないかもしれない。
ユナと動物以外はあんまりジブリっぽくない作画だなと思ったがどうなんだろう?
エンドロールの歌は好きだった。
時間が無駄だった。残念。
タイトル
からして、途中の犬の王になるのはヴァンであることはわかってしまい、そこからの捻りが無かったのが、残念です。また、狭い範囲での物語の展開のために、少し飽きてしまいました。
「ジブリ」
今年13本目。
「銀河英雄伝説」「黒子のバスケ」などのProduction I. Gで安藤雅司なので少しハードルが上がっていたが、前半はやや退屈でも後半は面白かったなあと言う感想。後半の面白さを前半も8割位で作ってくれれば、それは少し贅沢かなあ。
東京五輪の閉会式でも歌ったmiletが今一番好きな歌手なので、そこは手放しで良かった。
もののけ姫っぽい演出がくどすぎる!!
映画を見てから原作を読もうと思っていたので予備知識は原作のあらすじ程度です。
上橋菜穂子の作品は下記のものは履修済
精霊の守り人…アニメ視聴済、原作未読
獣の奏者…アニメ導入のみ視聴、マンガ既読
……原作はほぼ未読です。すみません。
今回の映画を見て思ったのがもののけ姫を意識し過ぎた演出がくど過ぎるという点です。
確かに監督がもののけ姫にたずさわっていたというのは宣伝で散々言われていたので把握はしてましたし、日テレスポンサーなのも鑑みてもやりすぎです。
元々、上橋さんの作品はファンタジー世界だけど派手なものではなく、伝承がどのような意味を持っていたかを伝えるものが多いというのが私の作風の印象です。まさしく堅実なファンタジーという感じです。そのためか、この人の作品は過剰な魔法とかモンスターとかいわゆるゲーム的なフィクションはなく、現実的な物事を取り扱っていく物語を書いてると思ってます(自論)
なので、山犬が攻めてくるシーンとか、山犬をユナが操ってる演出とか、ヴァンの謎パワー演出は上橋さんの作品と別物に思えました。
…というか狂犬病みたいに噛まれて感染する病なのにあのデイダラボッチのドロドロの演出はないと思いました。
上橋さんのファンタジーは悪く言ってしまうと現実的な地味なファンタジー世界なので、それを演出で無理矢派手にしてたのが私には無理でした。
精霊の守り人みたいになってくれたらなぁと思ってましたが、スタッフや演者を全面に出して宣伝してる時点でこうなる気はしてました。
非常に残念です。
全体的に物足りない
2022年劇場鑑賞39本目。
声優あまり確認せず鑑賞。
鑑賞中は全員声優分からず、主演とユナだけは俳優かもしれないと思っていたら他にも俳優が演じていてそこは驚きました。特に竹内涼真演じる医師は完全にプロの声優だと思っていたので、この人普通に演技するより声だけの方が本来の実力発揮できるのかも、と思いました。
演技については文句ないのですが、肝心のストーリーが壮大なようでそうでもなく、ファンタジーでありながら科学的アプローチで解決しようとしますし、主人公ヴァンの最後の行動もあんまりスッキリしませんし、ちょっとハマらなかったですね。
意味不明な言葉の連続で、どうでも良くなる
原作未読で鑑賞
【苦痛ポイント】
・登場人物たちが、この物語の世界の国名やら現象の単語を、織り交ぜながら会話が進んでいくので、話についていけず…
言葉の意味を推測しながら観ないといけなかった、
わからん言葉に、
さらに上乗せしてわからん言葉を重ねるセリフが続くから、
苦痛を上回り途中から段々ムカついてきた。
ピュイ?ぎょくさんなんちゃら?
とにかくしつこいわ‼︎
【良かったところ】
* 長髪の美男子医者はよかった。かっこよかった
* 王様みたいな奴が病気の脚をギューッとやって血を舐めさせようとするとことか、グロくてリアルでよかった
主人公が地味過ぎて存在感なし
少女と動物を描写するという発想は良いがすべてがチグハグで噛み合っていない印象。主人公ヴァンも地味過ぎて存在感がなく、ストーリーもメリハリが無く分かり難い。ユナが唯一魅力的なのでもっと前面に押し出して欲しかった。主題歌は抜群に良いです。
2022-28
観るかどうか迷ってる原作ファンの方へ
これだけ書けば原作ファンの方に伝わるんじゃないでしょうか。
「飯が普通。」
絵は綺麗なので不味そうではありませんが、別に美味しそうにも見えません。原作とは別物だと思って観た方が良いです。
期待し過ぎてたかな、面白くない(>_<) まず、冒頭の説明文を読む...
期待し過ぎてたかな、面白くない(>_<)
まず、冒頭の説明文を読むのに必死(笑)
カタカナ読んでたら間に合わないから。
まず、抑えておきたい単語はツオル帝国とアカファ王国。 両国は緩やかな併合関係(対等ではなくアカファはツオルの下僕)にある。
だからアカファは忠実なフリをしながらも、ツオルに反旗を翻そうとしてる。
ツオル帝国の人間には額にタトゥーがある。昔は対立していた両国も月日が経ってるので、両国間で若者が恋愛もしてる。
ミッツァル(黒狼病)は狼なのに、出てくる犬は山犬と呼ばれている。山犬とは狼のことか?
コロナみたいな感染病なのかな?と思ってると、どうも山犬に噛まれないと感染しないらしい。他人への感染はないし、山犬も20頭ぐらいしかいないように見えるので、どう見ても驚異ではないな。
ミッツァルはツオル帝国人には感染するけど、アカファ人には感染しない。何故?って言うのが映画の最後に明かされる。
主人公ヴァンは山犬の王に選ばれた。鹿の王?そもそも馬がいるし、みんな馬乗ってるから、馬に乗った方が良いだろう。
一番肝心なヴァンとユナが向き合った所でボーッとしたので、どうしてユナが自我を取り戻したのか分からなかった。( ̄▽ ̄;)
あと、脚長の山賊みたい者達も、なんだったんだろ?同じアカファなのになぜ襲う?みたいな謎。
面白くなかった。
何が悪かったんだろう?
中高年には刺さると思います
原作未読。説明的・直接的な描写も少なく、寡黙な主人公でしたが、逆にそのせいでガッツリ感情移入してしまい、彼の困惑や苦悩、葛藤と決断が自分の感情のように沸き上がってきました。
キラーワード「いつただいまするの」。本職の方を腐すつもりはないのですが、大人の声優さんの声だったら、ここまでの破壊力はなかったでしょうね。
堅実な作りすぎて派手さはないし、最近少なくなってきた「行間」を読ませる作品だと思いますので、意味が分からなかった若い方は、子供を持つような年齢になってから観直すと、別の見方ができると思います。
期待してなかったけど
原作未読。精霊の守り人のアニメが好きなので、同じ原作者、同じアニメ会社という事で何となく見に行きました。すごく面白かったです。もののけ姫感を感じる事はありますが、私はもののけ姫よりも説教臭さを感じないだけこちらの方が好きです。もののけ姫ももちろん好きですが。少なくとも暇潰しに使う時間としてはお釣りが来るので、興味無い方も暇潰す気持ちで見て欲しいと思います!
アニメ版チャッキー
女の会が不気味な笑顔を浮かべながら黒い犬にまたがる姿に恐怖を覚えた。あんな子供に従う犬どもは所詮、犬コロだがそれでもボスに従わざる得ない、そんな悲しさも感じた。疫病が溢れる現代に映像化した映画であるが、それに対しては何もなく、また原作者の見た事のない世界を想起させる映像を絵にした訳でもなく誰でも思いつく世界の寄せ集めで分かりやすかった。ジブリに寄せた事にも好感を覚えた。
何も引き付けられるものがなかった。
予告だけは映画館でさんざん観た。このコロナ禍の中、とうとう公開となり楽しみに劇場に足を運びましたが期待しすぎでした。もののけ姫の冒頭を真似したようなスタートだったけどとてもそこには及ばない。原作は知らないけど、映画を観た後で売店をのぞいたら結構巻数のある本が売られてた。それを2時間近くの作品に落とし込んだんだろうけどストーリーは細切れ、細切れのためにアクションも中途半端。途中から主人公が変わったかのようにやたらモノローグの入る若いお医者さん。あの木の中の爺さんは一体なぜあの中にいるのか。出てきたと思ったらあっさり元の木の中に帰って行って、また出たと思ったら中途半端にアクションに絡んで。
幼子も可愛げが足らない。足らないから前歯を欠けさして可愛げに見えるようにしたの?
何もかもがもののけ姫にそっくりだ(真似してる訳ではないけど)。祟り神、ツノが枝分かれしたヤックル、年食ったアシタカ、アシタカが助けて村に連れて行く甲六。
あの竜そばは14回観たが、コレは2度は無いな。
地味だが良い作画。
原作は上橋菜穂子。製作はIGということで、いつものタッグ。監督はジブリでお馴染み、安藤氏と宮地氏。
ちなみに自分は原作未読。だが上橋氏なので、悪くないはず!(精霊の守り人シリーズは好き)
作品を通して良くも悪くも全体的に安定してる。
残念ながら傑作にはなれなかったが、真摯に作られた佳作かと。
ストーリーは対策不明の疫病の免疫を獲得した主人公ヴァンが孤児のユナと一緒に、ゴタゴタに巻き込まれながら、どうにかこうにか切り抜けるファンタジー。
アニメーションとしては、男女の入れ替わりもないし、人造人間に乗って槍で世界を書き換えたり、鬼を呼吸でやっつけたりもせず、おじさんと血のつながらない娘の出会いと別れを描くという渋い内容。
この渋さは、ProductionI.G.ぽくて個人的には好き。
前半は、ヴァンとユナの出会いと村での生活が丁寧に描かれていて、派手では無いが、心地よかった。
ただ、中盤以降、ファンタジー要素と現実的な疫病の解明というミステリー要素とがケンカして、理解が出来なくなった。
どこまでがファンタジーの設定で、何処からが現実的な解釈をすべきなのか分かりづらい。
この辺りは原作でどうなっているのか確認したい。
演出は常に一定レベルで安定しているが、テンポが単調で印象的なシーンが少ない。もう少し効果的な手法や絵作りがあっても良かった。この映画を傑作にさせなかったのは、この辺りの悪影響。音楽も同じく、それっぽいし悪くは無いが記憶に残らない。これらが致命的。
作画絵作りに関しては、丁寧に描かれていて好き。特に日常での微妙な動きは流石。作監、原画のメンツを見ればさもありなん、である。
ただ、決して派手な動きではないし、ビビッドな色使いでもないので、万人受けするようなものではない。
個人的にはフェチズムにドンピシャな作画が多く、線を見ているだけで惚れ惚れ。(ほとんどの人には理解されないと思う。)
この作品には絶対的な比較対照がある。それは、もののけ姫。安藤氏が作監を務め、鹿や山犬などモチーフも重なる部分が多い。また、演出においても、疫病を振り撒く狼が現れるシーンのエフェクトなどは、もののけ姫でデイダラボッチが命を奪う様と酷似している。作っている人間が共通しているのだから当然である。
しかし、もののけ姫の宮崎駿の演出や久石譲の美しい過ぎる音楽と比較してしまうと、どうしても見劣りしてしまう。それは彼らの才能が圧倒的だったということだろう。こうした比較は、この作品の避けようのない宿命である。
ただ、そうだとしても、全体的に真摯に向き合って作られた映画だと思う。なによりも、今の安藤氏の技術で描かれた鹿(もはやヤックルと思って見てた)の駆ける様が見れたのが個人的には嬉しい。
ファンタジー要素の扱いが雑すぎる
小説が原作のアニメ映画らしいのですが
小説は未読なのだが
だいぶ省略した印象がある
奴隷になっていたヴァンの岩塩鉱が山犬の大群に襲われ
ヴァンとヨナ以外は疫病のミッツァルにより死んでしまう
ツオルの医師ホッサルは
ミッツァルにならなかったヴァンの血液から抗体を
つくるためにヴァンを探し出し
アカファ王たちは、ミッツァルを利用しようしてアカファ再興を目論んでいたので
ツオルに恨みをもつサエにヴァンを殺害を命じる
様々な思惑が交錯しているが
主人公であるヴァン達は特に目的があるわけではないので
旅にでて出会った人たちと暮らし始めるが
陰謀に巻き込まれる感じ
全体的に国家同士の思惑とミッツァルという病の話に
犬の王とかファンタジー要素も入っているが
そのファンタジー要素が唐突に出てきた感じがして
原作読んでいないと状況が呑み込めない
そのせいで、ユナが犬の王になったり
したとき唐突感が大きい
ユナが歯が抜けてたり完全にカワイイというデザインではないのは
ラスボス感が必要だったからかなと思った
最後のほうにホッサルが
ミッツァルの治療方法は発見できるのは
正直ご都合主義っぽかった
ただ、現在はコロナ禍のためか
医師であるホッサルのセリフは心にくるものがあった
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