劇場公開日 2019年11月29日

「これは人間失格では無い!」HUMAN LOST 人間失格 たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5これは人間失格では無い!

2019年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

寝られる

9月にも蜷川実花の「人間失格」を観たが、こんなにも短期間に2本の「人間失格」が公開されるとは一体どういうことなんだろう? 権利の関係なのだろうか。前作は「人間失格」を執筆して自殺する晩年の太宰を描いていたが、今作は近未来SFアニメで太宰とは一切何の関係も無い。失格・合格という言葉遊びと全日本人が機械を埋め込まれて管理される社会‥もはや人間では無いということなのだろう。そしてヒューマン・ロスト現象は死んだ後に異形化して暴れまくる怪物になることなのだ。冒頭に「原案・太宰治『人間失格』より」と出るのだが、それは無いよと思う。登場人物の名前をなぞっているだけでは無いか。映画は面白いが主人公の葉蔵にしろ適役の堀木にしろちょっと原作のイメージを期待していると裏切られてやるせない。唯一、竹一のキャラ設定だけが飛び抜けて違っているのが良く、前半のアキラ的シーンが素晴らしい。やはり触手を持った怪物が暴れなきゃダメなの?もうちょっと他の描き方を考えられないものだろうか。

たあちゃん