HUMAN LOST 人間失格

劇場公開日:

解説

太宰治の名著「人間失格」を、豪華クリエイター陣の手により大胆に翻案して描く劇場アニメーション。「PSYCHO-PASS サイコパス」「踊る大捜査線」の本広克行をスーパーバイザーに迎え、監督を「アフロサムライ」の木崎文智、脚本を「マルドゥック・スクランブル」の冲方丁が務める。アニメーション制作は「GODZILLA」3部作や「シドニアの騎士」を手がけたポリゴン・ピクチュアズ。医療の革命的な進歩により人が死を克服した昭和111年の東京。人々は体内のナノマシンと、それらを管理するネットワーク「S.H.E.L.L.」によって無病長寿を実現したが、その社会システムが生み出す経済格差や、「S.H.E.L.L.」ネットワークから外れて異形化する「ヒューマンロスト現象」など、さまざまな問題も生み出していた。そんな世界に暮らす青年・大庭葉藏は、ある日、ヒューマンロスト化した異形体「ロスト体」に遭遇し、対ロスト体機関「ヒラメ」に属する不思議な力をもった少女・柊美子に助けられる。そして、それをきっかけに葉藏自身もまた、人とは違う能力を持っていることを知る。

2019年製作/110分/PG12/日本
配給:東宝映像事業部
劇場公開日:2019年11月29日

スタッフ・キャスト

監督
スーパーバイザー
本広克行
原案
太宰治
ストーリー原案
冲方丁
脚本
冲方丁
キャラクターデザイン
コザキユースケ
コンセプトアート
富安健一郎
グラフィックデザイン
桑原竜也
CGスーパーバイザー
石橋拓馬
アニメーションディレクター
大竹広志
美術監督
池田繁美
丸山由紀子
色彩設計
野地弘納
撮影監督
平林章
音響監督
岩浪美和
音楽
菅野祐悟
主題歌
m-flo
アニメーション制作
ポリゴン・ピクチュアズ
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映画レビュー

2.5まるで一貫性が無い

2024年3月29日
PCから投稿

全般的にチグハグ
特に終盤のシェルとかいうものの豹変には呆れる。
植物人間となったから第3因子を取り込む。
しかし第2因子が身代わりを申し出たら代案が通る。
それって、第3因子を待ったり探したりする必要が無かったということになる。

このストーリーの前提条件が根本から失われるのでは?
短期に終結するためだとしてもこの着地点はおかしい。

前提といえば、この世界は人が死なないということになっていた。
心臓を抜かれても再生する医療技術があるのに
なぜ再生不能な程、一度に苛烈に臓器を抜く必要があったのか。
再生しながらとか、培養とかの手段を取らないで供物とすることの意味は?
…詳細の設定とかあるのだろうか。

絵とデザインだけのアニメ、そう思える。

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ビン棒

2.5人間失格の心臓をLOSTした

2024年1月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

「HUMAN LOST人間失格」を観て、「人間失格」を読み返したくなった。真っ先にそう思った。
原案を彷彿とさせるキャラクターや、原案に登場するセリフに触発されたからではない。
もっと根源的にわき上がる「思い」を確かめたいのだ。

今作の日本は昭和111年。ネットワーク化された健康維持システムにより、寿命は120歳。大怪我をしても体細胞は再生され、常に健康で休息もほとんど必要ない。
120歳まで生きたら、「合格式」なる国家的な催しに参加し、1億円の年金を受け取れる。あなたは「人間合格」ですよ、と。

そんな人生って、一体どうなんだろうか?やりたいことやって、不自由なく生活できて120年生きたら、そりゃあめでたいだろう。合格式で年金受け取って、万歳三唱気分だ。
では、やりたいこともやれず、貧困な生活から抜け出せず、愛するものもなく、ただ無為に流れる120年はどうか?
あなたは「人間合格」です?冗談じゃない。

「HUMAN LOST人間失格」は、舞台装置で既に完成されている映画だ。その先のストーリーは1つの視点を追いかけているに過ぎない。
観ている私たちが「HUMAN LOST」に対して抱く違和感、拒絶、不信、疑念。それこそが「人間失格」で描かれる葉蔵の「世間」に対する畏怖であり、「HUMAN LOST」は私たちに葉蔵が見ている世界を体験させてくれる。
「人間失格」の葉蔵は、世間を恐れ、世間的に清く正しいとされている事を受け入れがたきものと感じ、それを誤魔化すために道化を演じて、本質と向き合う事から逃げ続けようとしていた。
健康とは良いものだ。長寿とは良いものだ。良いとされているそれらに、何か抵抗を感じる自意識を通して、私たちは「人間失格」の葉蔵をやっと理解する。
「HUMAN LOST」を通して、この作品に違和感を感じた私たちは道化にならざるを得なかった「人間失格」の葉蔵と一体となるのだ。

この作品に対して抱く「オレが求めているのはそれじゃない!」という魂の叫び。この魂こそが「人間失格」たる重要なピースだ。
「これじゃない」と思えなければ「人間失格」たり得ない訳で、それは「HUMAN LOST」は受け手の違和感を刺激しないと完成されない「不完全な」作品であるという事でもある。
それが何とも「人間失格」らしいとも言えるし、「何じゃこりゃ」とも言える。
この違和感を確かめるためにも、やはり「人間失格」をもう一度読み返そうと思う。

興味深いし、太宰の自意識をSFアクションに構築し直す試みはスゴいと思う。だが、既視感のあるアニメーションと世界観の再構築は、お世辞にも面白いとは言えない。
世界観自体は悪くないけど、もう一つくらい「HUMAN LOST」にしかない部分が欲しかったし、「合格者」老人達にかなりの発言権があるのも納得いかない。
出来ればこの「違和感」バリバリな世間の中で、「HUMAN LOST」の葉蔵がどういう心持ちなのかをもっと見せて欲しかった。

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つとみ

2.0いろんな作品の二番煎じ感

2023年1月11日
iPhoneアプリから投稿

わざわざ太宰に絡める必要あったの?
これ見るならPSYCHO-PASSと攻殻機動隊見た方がいい。 無駄な2時間。駄作

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less_less_

3.0タイトルなし

2022年7月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

この手の作品で、珍しく最後までどんでん返しが無く、素直だったと思います。
最後をどう解釈するかは、見た人次第ですかね。
タイトルの英語と日本語を、良い様に使ったと思います。

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D
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