エンテベ空港の7日間

劇場公開日:

エンテベ空港の7日間

解説

「エンテベの勝利」「特攻サンダーボルト作戦」「サンダーボルト救出作戦」とこれまでに3度映画化されたハイジャック事件を、「エリート・スクワッド」でベルリン映画祭金熊賞を受賞したジョゼ・パジーリャ監督がハイジャック犯目線の要素や新事実などを盛り込んで描いた政治群像劇。1976年、イスラエル・テルアビブ発パリ行きのエールフランス機が乗っ取られるハイジャック事件が発生した。500万ドルと50人以上の親パレスチナ過激派の解放を要求する犯人に、多数の国民を人質にとられたイスラエル首相は交渉の道を探りながらも態度を保留する。犯人との交渉に反対の意向を示す国防大臣は、士官らとともに秘密裏に人質奪還計画を進めていくが……。「ラッシュ プライドと友情」のダニエル・ブリュール、「ゴーン・ガール」のロザムンド・パイクのほか、エディ・マーサン、リオル・アシュケナージらが脇を固める。

2018年製作/107分/G/イギリス・アメリカ合作
原題:7 Days in Entebbe
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2019年10月4日

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映画レビュー

4.0歴史的事件を多角的に描く筆致、高まりゆくボルテージは必見

2019年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

序盤から天井を突き破るようなボルテージに度肝を抜かれた。まずもって作品の随所にイスラエルの現代舞踏を効果的に盛り込んでみせたところが面白い。一見、ミスマッチにも思える技だが、徐々にその抽象的な表現性が、世界の中で孤立する国家、そして集団の中における個人を様々な形で投影していることに気づかされる。

なおかつ、このハイジャック事件を、犯行メンバー、機内乗務員、イスラエル政府、特殊部隊といった様々な視点から多角的に描き、それぞれの抱える葛藤を「これでもか」というほど炙り出してみせたところがなんとも圧巻。主演のダニエル・ブリュールとロザムンド・パイクの心の揺れ具合も見せ場がたっぷりだ。

監督のジョゼ・パジーリャは、『エリート・スクワッド』を始め、臨場感みなぎるアクションやサスペンスにおいて事件の最前線にいるようなダイナミズムを感じさせる逸材。やはり彼の作品にハズレなし。見て損はない秀作である。

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牛津厚信

4.0対話なき争い。この世界にもアルミンがいれば、、。

2022年2月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

個人評価:4.0
成功を収めたというサンダーボルト救出作戦を犯人側から描く。どちらの側にも言い分と正義があり、葛藤しながら物語は進む。この物語に雄一ないのは対話。最後にポツリと呟く台詞が心に残る。
コンテンポラリーの舞台と、このハイジャック事件を比喩した演出。これが素晴らしく秀逸で、作戦開始と舞台の開演を同時に描く。これは鳥肌ものだった。
イスラエル建国まで、ユダヤ人が祖国を失い約2000年。終わらない争いの一つのエピーソード。
この世界にもアルミンがいれば、、。

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カメ

3.5「映画化」の難しさ

2021年7月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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maru

2.0憎しみの負の連鎖…

2021年3月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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KEI
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