劇場公開日 2019年7月19日

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「政治に振り回された1人の工作員の物語」工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5政治に振り回された1人の工作員の物語

2020年3月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

知的

萌える

1995年、核開発を進めていると噂の北朝鮮に韓国の黒金星が諜報員として赴く御話。
ユン・ジョンビン監督が収監中だった黒金星ことパク・チェソから手記を頂き映画化しているので、民間人になりすまして北との広告制作共同事業や1996年の「北風工作」は実在にあった話である。

序盤は北朝鮮への接触方法などに安臭さが有り少し拍子抜けはしていたが、徐々に話が進むに連れてかなり面白味のある心理描写を描いた「工作員」映画だなと思った。
(スパイとは敢えて書かない。あえて私的に書くなら、諜報員→いつの間にか工作員。)

この作品の魅力は実在の韓国が良くも悪くも何度も政権が変わり、築いてきた国家であるからこそ(自国を良くも悪くも映画で描く事が出来るからこそ)だと思うし、また日本が思う様に北朝鮮が馬鹿じゃない所こそもある。

1995年当時韓国政府の立場、北朝鮮の立場、両方とも納得が出来る立場上での工作員映画。見事である。

変に政治の形を歪ませず、映画化した姿には拍手を送りたい。もう少し諜報の上手さがあれば満点だった✨

やはり、使い勝手いい奴は切られ方も可哀想。

いはやは総書記の俳優さんにはビックリしたよ。
後ろ姿が何とも言えない💦

巫女雷男
かいりさんのコメント
2020年3月13日

ほぼ同時でのコメントでしたね(笑)

かいり
かいりさんのコメント
2020年3月13日

辛口(?)巫女さんが★4.5だー!劇場で見たとき、最後、立ち上がれませんでした。

かいり