イン・ザ・ハイツのレビュー・感想・評価
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移民問題の現実を描いた映画
鮮やかな色合いの映像と、歌とダンスが満載の明るいミュージカル映画。
中南米の国からの移民問題をしっかり描いていて、リアルだった。
戸籍問題から、大学で学ぶことも仕事をすることも不動産を借りることも、
何もかも移民であることが見えない壁になる。
もしも自分ならどのように対処するかを考えさせられる。
「止まるなイケイケ!」「地元のカーニバル!」老若男女のダンスがみどころ
ラテン系今風ミュージカル映画。
ラップ調ありの音楽にのせて、カラフルで凝った映像と老若男女のイキイキしたダンスがとても印象的。ラテン系はやはり情熱的で、典型的日本人の私にとっては憧れの的だ。
ストーリーはこれといって特筆する点はなかったが、映像良し音楽良し美人多し…というところで、娯楽映画としては申し分なし。テロップ等も含め全体的にどことなくレトロな雰囲気もあり、実におしゃれ。じゅうぶん楽しめるし、元気ももらえる作品だ。人生明るくいきたいね!
イン・ザ・ワシントン・ハイツ・・・ここが故郷
ニューヨークのワシントンハイツ。
そこはラテン系の移民が多く住む地域です。
ここでコンビニを営むウスナビ(アンソニー・ラモス)は生まれ故郷の
ドミニカ共和国に帰って父が残した店を再建したいと思っています。
映画はウスナビが集まった子供たちに昔話を聞かせる・・・
その設定で進みます。
そしてもちろん広いストリートを縦横に歌い踊る
エネルギーに満ちたミュージカル。
「生活苦」や「終わりなき借金」や「人種差別」も、
明るく歌い踊ってしまう。
ウスナビの店では常連さんがコーヒーやパンと一緒に必ず宝くじを
買います。
なんと9万6000ドルの当たりくじがウスナビの店から出たのです。
「誰に当たったか?」
「その使い道は?」
ラストにわかるのでお楽しみに!!
ウスナビは長年の夢・・・ドミニカに帰ることをとうとう決めます。
その当日の朝、
密かに思いを寄せるバネッサから、思いもかけぬプレゼントが!!
このラストシーンはとても素敵でウルウル来ちゃいました。
ウスナビがドミニカ共和国行きをどうしたか?
その結果はレビュータイトルにあります。
ともかく全編に流れる陽気なカリブ海系のラテンミュージックが、
パワフルで明るい。
移民たちのエネルギーが圧倒的でした。
移民の歌
ウスナビ(アンソニー・ラモス)が子供たちに語り聞かせるという劇中劇に似たスタイルになってて、その劇中の劇がミュージカル仕立てになっています。原作ミュージカルからの映画化ということでの工夫かもしれません。カリブの島から自由の国アメリカに移住してきた彼らの祖先らが差別に苦悩してきた過去が現在まで連綿と続いている事実を語り継ぐというスタイルは、アレックス・ヘイリーが自らの一族について書いた名著「ルーツ」と似た感触がありました。大部分がミュージカルで、群舞するシーンも多く、なかなか迫力がありました。ただ、予想外に長くて、見終える頃には少し疲労しました(汗;)。
現代最高のミュージカル
現代のミュージカルとしては「ラ・ラ・ランド」と並んで最高の作品だと思います。現代らしくヒップホップなんかも取り入れられており、特にプールサイドで歌われる「96000」、アパートのベランダや外壁で歌われる重力無視のナンバー「ホウェンザサンゴーズダウン」などは本当に圧巻‼️
音楽から物語が入ってくる最高体験。
なんてったって、音楽が最高すぎ。
最高の曲が、ストレートに心情をぶつけてくるので、観てるコッチもジェットコースター感覚。
ラテン調のリズムとラップがこんなにも音楽劇に適しているなんて、感動もの。私に関して言えばこれまで観てきたミュージカル映画で、最も入ってきた。
何度も言うけど、サイコー。
過去を糧に未来を開くから、未来を糧に未来を拓く話に進んで行く、彼の決断もサイコー。
ラテンミュージカルは楽しい
自分でも良く街を歩いていたり、電車に乗っていると、ここで皆が踊りだしたら気分が良いのになぁ、と変な妄想をすることがある。これ多分ミュージックビデオ大好きなこととも関係していると思う。まあ、それを具現化したような映画なのでツボにはまりました!
俺には合わなかった
始まってすぐ、違和感。
「この人主人公?何だこの歌!」
まったくワクワクしない、
でももしかしたらという思いで
頑張って見てた。でも盛り上がって
こない。あーもうだめだと思ったのが
30分過ぎた頃。むしろよく30分
頑張ったなって思った。
故郷って
音楽は良いんだけどストーリーがね…。
不法移民にも権利をって、そりゃ不法だしねって感じがしちゃった。
人それぞれ事情もドラマもあるのは重々承知だし
なんなら移民じゃなくたって悲喜こもごもあるわけで。
マイノリティに光を当てるのはいいけど、ちょっと内輪ノリみたいな感じがした。
音楽は良いんだけどねぇ。
小間切れのミュージックビデオの様になっている。
踊りはキレキレだし、歌も口パクじゃないし、迫力のあるミュージカルだと思った。しかし、カットが多すぎると思った。連続して踊っていると思うが、小間切れのミュージックビデオの様になっている。一気に踊っているのだから、長回しを使ってもらいたかった。
マニラ行きの飛行機の中で見たので、日本語の吹替版を見た。字幕版が無かった。さて、この映画、セリフが歌になっているので、英語が分からない僕には、最初はチンプンカンプンだった。
しかし、二度目の鑑賞だったので、英語でも分かったと思う。
一言「劇場で見なきゃ、ダメなやつじゃんこれ!」。
「ラップミュージック」なんですね。
ドミニカからの移民である主人公たちの、「自分の本当の故郷ってどこ?」。
ストーリーはざっくりこれだけなので、わかりやすい。
若いって悩むよねえ、いろんなこと。
そして何より、圧巻の「マスゲーム的群衆ダンス」。
町中が歌いながら、キレッキレに躍る。
思い出すのが「ラ・ラ・ランド」の、冒頭ハイウエイダンスシーン。
あれが1.3倍速になって、延々と続くという凄さ。
劇場の大音量で、観たかった・聞きたかったなあ。
街の親世代・祖母世代も出ていて。
若者の夢をアシストをしたり。
随所に「にくいなー、そうくるってさ」な、粋な展開もありました。
140分の若干長めですが、元気になれる快作。エンドロール最後におまけあり。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「この界隈じゃ、少し歩けば誰かの大きな愛に当たる」
96000
当たり前に皆さん歌も踊りも上手い、素晴らしい!ラテンの音楽が耳障り良く、辛い生活を描きながらも活き活きと弾む世界。
街の皆んながお互いを思いやり、お互いの夢を尊重するラテン系アメリカ移民の人々。本来なら移民せず、自国で夢を叶えられれば良いのだが、低賃金で迫害を受けながらでもアメリカに住む意味。映画なので勿論それが全てではないのだろうが、安穏と日本に生まれ育ちそれが普通の自分にとっては想像し難い世界。
移民とアメリカのラップの話
なんでラップのミュージカルって今までなかったのか。
アメリカはあれだけヒスパニック系がいて、文化もあって社会的な地位もあったのにまだまだ差別や格差がある。
そんな感情をラップという形で表現する。
素晴らしい映画だった。ヒップホップとも合ってる。
これからもいいラップのミュージカルを期待してます。
「ヌエバヨ−ク」で生きていく、これからも 再レビュー
前のアカウントがわからなくなったので、履歴管理のため、再レビューします
1 ニュ−ヨ−クの一隅にあるワシントンハイツ。そこで暮らすヒスパニック系の移民たちの夢と苦悩、成長を圧倒的な群舞とともに描いたミュージカル映画。
2 映画は、食品雑貨を営むドミニカの青年を主人公に、移民の子としてアメリカで育った若者と若い頃新天地を求めアメリカに渡り、言葉や生活に苦労を重ねてきた親の世代に焦点をあてる。若者たちの夢は、大学進学、ダウンタウンへの引っ越し、デザイナーへの転身、地位の向上・・。そして親は子供に自分の夢を託す。しかし、市民権を持てなければいずれも儚い夢。また、白人の色眼鏡や差別意識が障壁となる。 皆がもう一歩踏み出せない中、大規模な停電が起こり、それが明けたとき物事が動き出す。
3 そのきっかけを生み出したのは二人。一人は主人公の世話をしてきた老婦人。故国を離れお屋敷の床を磨き続けてきた半生。皆に忍耐と信仰を説き、尊厳や誇りを見失わない生き方や佇まいが主人公や街の人々の精神的支柱となる。そして、とびっきりのプレゼントをもたらしてくれた。もう一人は、美容院の女主人。街の淀んだ空気をかき混ぜ、湿った人心に火を付ける。
4 群舞が圧倒的に素晴らしい。筋肉が暴れまくる動きは動物的。ダンサーが必ずしも美男美女でなく踊りも洗練されていないが精気が溢れ出している。また、美容院の女主人が扇動して始まる、旗を掲げろのナンバーが国の違いはどうあれ、自我と故国を見つめ直し、連帯の強さを示すメッセージを力強く伝えてくれた。終局では、この地で生きていくこととした主人公から子供たちへの魂の伝承が見て取れた。
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