劇場公開日 2019年10月11日

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ボーダー 二つの世界のレビュー・感想・評価

全127件中、41~60件目を表示

4.0マイノリティについて考えること

2020年2月14日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

「僕のエリ」でもマイノリティ=異形のものとして社会から疎まれる存在を描いていた。
彼らは自分たちを否定する社会を恨み、復讐する。
マジョリティからするとこうした主張すらノイズで、不快感を覚えることだろう。
いま実際に起きている移民や人種、性的な少数者への迫害。その空気を無視したり気付かないふりをするのは罪だ。
エンターテイメントで深刻な話を見たくないなら構わない。
仕事の行き帰りやまちなかですれ違う人に親切ができるように、気付かないフリをしないために、その助走として映画を見るんだ。

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kozoi

3.0意外

2020年1月19日
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鑑賞方法:映画館

なかなか観ることのない北欧映画。
週刊文春の映画評で絶賛していたため鑑賞。
最初は普通のサスペンスかと思いながら観ていたが、思わぬ展開になり若干興ざめ。

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hanataro2

5.0痺れました。

2019年12月31日
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鑑賞方法:映画館

最初の数分間で痺れました。奥の深い映画です。映画を観ていると何が正しくて何が間違っているのか、自分自身の感覚が分からなくなります。これぞ映画だと思いました。DVDではなく映画館で鑑賞できたこと、とても感謝します。字幕が流れても席を立つ人はほとんどいませんでした。

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松村 訓明(まつむら のりあき)

2.5どんな言葉を選んでも、正しく感想を伝えられない気がします。

2019年12月17日
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鑑賞方法:映画館
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もりのいぶき

4.0二つの世界

2019年12月17日
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こまねこ

2.5Strange world

2019年12月14日
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How could she marry a normal man?

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Telomere

4.5ファンタジーとリアルのボーダー

2019年12月13日
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まろ

4.0私的2019年1番、共感覚、科学的な性...

2019年12月13日
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悲しい

怖い

知的

私的には、2019 年に観た映画の中で1番考えさせられた映画でした。
「共感覚」は私たちヒトに備わっている能力ですが、その不思議さを考えさせられました。
また、「科学的な性」という言葉を最近よく目にしますが、私たちの性の境目の無さについても考えさせられました。
良い意味で、期待を裏切られる映画でした...

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ohikioya

4.5独特の世界観。 これは、実際に観て感じるしかない。 私的には、、、...

2019年12月12日
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独特の世界観。

これは、実際に観て感じるしかない。

私的には、、、過程の成り行きも感情も紆余曲折した上で、ラストのシーンで、人間の子ではない同族の赤子を抱いて微笑んだ瞬間のティーナの気持ちが知りたいし、非常に気になります。

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ナガグツ

4.0CGに頼らない生粋のダークファンタジー。

2019年12月2日
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bloodtrail

3.5マイノリティーと人間らしさについて

2019年12月1日
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特異な世界観に引き込まれます

北欧の仄暗さやサイコサスペンスが好きな方には好まれそうな作品
マイノリティーとしてどう生きるか、人間らしさとは何か
「誰も傷付けたくない」
主人公のひたむきさに心が洗われました

この作品に対し、生理的に受け付けないという方もいらっしゃると思います
それがなぜなのか、なぜそこまで嫌悪してしまうのか……客観的に考えることができれば無駄な時間では無かったと思います

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なみこ

3.5文化が育んだ内的世界

2019年11月30日
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鑑賞方法:映画館

開けてはいけない箱。そんな印象の作品だった。中には嫌悪感だけで終わる人もいるのだろう。北欧の積み重なる内的世界が生み出した怪物とでも形容したい感じ。
ともかく、終始静かで不気味で引き込まれる。針葉樹林のダークファンダジーと言えば軽く収まるが、「生物としての絶対」と「知恵からくる嫉妬」の奔流に呑み込まれそうで、観ているというよりはあがらい続ける感じだった。
静かで深い沼、という所だったのだろうか。

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lynx09b

4.0とてもよかった

2019年11月27日
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吉泉知彦

5.0グロテスクなのにどこまでも美しいスウェーデン版『妖怪人間ベム』

2019年11月24日
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鑑賞方法:映画館

フェリー発着港に勤めるティーナは人の感情を嗅ぎ分ける特殊能力で違法な物品を持ち込もうとする人間を確実に見つける有能な税関職員。彼女は幼い頃からその特異な容姿ゆえに孤立し、今は見た目からクズ丸出しのドッグトレーナー、ローランドと暮らしながら、ケアハウスにいる父を見舞う孤独な女性だが、ある日児童ポルノ映像を持ち込もうとした男を捕まえる。その能力を知った警察は児童ポルノ業者を検挙するためティーナに協力を要請するが、同じ頃タッパーに詰めた虫の幼虫と孵化器を持った奇妙な男ヴォーレと知り合ったことから彼女の日常に得体の知れない影が忍び寄ってくる。

原作・脚本は『ぼくのエリ』の原作者でもあるヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト。『ぼくの〜』に漲っていた背筋が凍るほど冷たい孤独感と異形の者に対する慈愛の念が本作にも通底していて、幼い頃からティーナが抱えていたある疑問に対して投げつけられる答えが示す希望と絶望、疎外感に苛まれながらも誰を恨むでもなく淡々と生きてきたティーナが警察に協力する中で体験する人間の醜さ、ヴォーレの導きで覚醒したティーナの新たな能力が誘うおぞましくも崇高な運命といったものがじんわりと胸に沁みます。かなり的外れかつ下卑た喩えで言うとスウェーデン版『妖怪人間ベム』、自分自身の生き様について考えさせられるグロテスクでありながらどこまでも美しい作品。これが18禁になってしまうという事実が日本が何十年かけても祓うことの出来ない闇を表しているわけですが、同時に18禁という足枷を敢えて受入れ一切の忖度なしに無修正で公開した配給会社の英断に心から感謝しています。まぎれもない傑作です。

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よね

5.0感想不能

2019年11月24日
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数年に一度あるかないかの、強烈な一撃。

感想とかなんか無粋な気がしてしまいます。

もう一度見るか、と言われたら少し躊躇する。

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今日は休館日

3.0途中までいろいろ予想していたが

2019年11月22日
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なお

5.0すごい

2019年11月22日
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評価は分かれるかもしれないが、私は、こういう映画が好き。
ストーリーとしての先が見えないある種の混沌とした不安感、画像としての苔の深い森、自然とヒトの有様。
森の中に住んで居る主人公の風貌、雰囲気、得意機能を仕事にしている様子、主人公の見た感じがなせる違和感と彼女自身が抱いている疎外感が、観客の私の心を落ち着かせない。
そんな映画の作り方の期待と不安、想像を超える展開。見終わった時に、映画というモノを堪能させてくれ、興奮と高揚を持たせてくれた。そう言う意味で、すごい。
あらゆる点でのボーダー、つまり境界線はこちら側にあり、しかしながらそんなボーダーが曖昧になっていく世界を目指しているのかなとも思った。

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はなも

5.0ミステリーやホラーよりも、自己発見の物語。

2019年11月16日
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鑑賞方法:映画館

原作者が、これもスウェーデン発のホラー「僕のエリ 200歳の少女」の人。

スウェーデンの税関に勤める女性ティーナは、ネアンデルタール人のような風貌で人々が奇異な目に晒されてながら、優れた嗅覚の六感で仕事こなす優秀な職員。

スウェーデン郊外にある森の中や泉が、美しく神秘的に描かれて、そこに佇むティーナの心情を和ませる。

18禁の映画なので、残酷描写とかが凄いのかと思ったら、ティーナから男根の様な生殖器が生えてセックスをして、醜い姿に苦悩するヒロインが、実は、神話になっているトロル種族の末期だった。

つまりムーミン族でしたのオチ。(アニメにもなったねえムーミンです)

思えば同じ原作者の「僕のエリ 200歳の少女」も実は〇〇でしたが後半あったので、なるほど納得。

ただヒロインのティーナが、人間とは違うトロル種族で、多くの同胞が、過去に人間から迫害を受けていた部分は、スウェーデンの原住民サーミ人の差別と迫害の歴史とダブる。

そういえば、サーミ人の差別と迫害を描いた苦手青春映画「サーミの血」を思い起こす。

アメリカではインディアンもそうです。原住民を後から来た開拓者が迫害する歴史は、何処の国にもあるから。

ティーナ役の主演女優のエバ・メランデルは、特殊なメイクで、ネアンデルタール人のような風貌の女性を好演。

監督のアリ・アッバシはスウェーデン国籍の中東系らしく、落ち着いた演出で物語を上手に紡ぎ、脚本も手掛けている。

傑作ですが、癖が強いので見る人を選ぶかも。

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ミラーズ

4.0股から何か出てきてますよ!

2019年11月14日
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kossy

4.0底知れぬ怖さを感じる

2019年11月13日
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 本作品の「ボーダー」という言葉には複数の意味合いがあると思う。ひとつは文字通りの国境という意味で、主人公は税関職員の仕事をしている。もうひとつは隠された意味合いで、主人公は実は二つの世界の狭間に存在している。
 人間にとって言語を理解し使うことは、人間としての尊厳を確立するための最重要な条件である。他人の言葉を理解せず、言葉による表現もできない人間は、場合によっては人間扱いされない。逆に見た目が完全に犬であっても、言葉を話し理解すればその人格が認められる場合がある。携帯電話の某キャリアのCMがいい例だ。
 本作品の主人公ティーナは怪異な見た目ではあるが特別な能力があることで税官吏になれた訳だが、少なくとも言語を理解するから人間扱いされているのであって、もし言葉ができなかったら警察犬並みの扱いであっただろうと考えられる。

 何も説明せずストーリーの上で徐々に真相を明らかにしていく手法は見事で、ミステリーとしては上出来の作品だと思う。ジョン・カーペンター監督の「ゼイリブ」という映画を思い出した。日常的で当たり前に見える光景も、ひとたび仮面を剥がせばその下には異形の存在が隠されているかもしれない。
 映画を観ている間はそれほどに感じなかったが、終わっていろいろ思い返すと、この作品には底しれぬ怖さを感じる。大音響と映像で驚かせるハリウッドのホラー映画とはまったく違った、本物の怖さというか、現実にあってもおかしくない怖さである。結末も真相もすべて観たにもかかわらず、思い出すと怖くなる作品は滅多にない。もしかしたら大変な傑作ではないかという気がする。

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耶馬英彦