劇場公開日 2019年12月6日

「少女の中に〝母〟を見る」ルパン三世 THE FIRST 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5少女の中に〝母〟を見る

2020年1月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

朝ドラ『なつぞら』の広瀬すずさんと草刈正雄さんの絡みが好きだった人(私です!)には、レティシアに関しての不満や違和感はありません。ルパンを上目遣いに見つめるシーンなんか結構ウルッときました。

『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』が好きな人(私です!)にはオマージュだと思って受け入れれば、決してパクリ疑惑なく観れます。空中へ飛び出すところは、クリスタルスカルも彷彿とさせてくれました。

映画となるとついつい『カリオストロの城』が思い出されてしまいますが、クラリスに通ずる血統の良さと無垢な純真を併せ持つ少女的要素の強い女性とルパンという組み合わせは本当に食い合わせの良いキャスティングなのですね。

名探偵と少年という組み合わせは、明智小五郎と少年探偵団の小林君が有名な割に、映画などでそのパターンを観た記憶がないのですが、怪盗やスパイや殺し屋と少女という関係性が主軸の映画って割と多いですよね。

宮崎駿さんの描くナウシカは(特に漫画版で顕著ですが)、少女でありながら慈愛に満ちた母的な存在でもあることがハッキリと表現されています。
無垢な少女の中に母性を感じて自分が守らねばという使命感を抱く男たち。
自分は大人で君の成長を待ってるよ、みたいにかっこつけてるルパンだって、きっとあれだけ頑張れるのは、そのこと自体が、母性を求める孤独な男の癒しになるからなのだと思います。

グレシャムの法則
bionさんのコメント
2020年1月6日

広瀬すずさんの雰囲気はあっていたんですが、何箇所か、噛んだように聞こえた部分があって少しイラッとしました。
リテイクしたらよかったのに。

bion
kossyさんのコメント
2020年1月1日

琥珀さん、明けましておめでとうございます。
『LUPIN THE IIIRD』シリーズを見て思ったのですが、ルパンはやっぱり2Dの方が渋いかな~と。そしてこのIIIrdシリーズが原点に近いとすれば、やはり山崎版は子供向けに転向してからのルパン作品を参考にしたものだと感じました。
インディ・ジョーンズも納得なのですが、謎めいたところは『ダ・ヴィンチ・コード』のようでしたね♪

kossy