劇場公開日 2019年10月11日

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「逃げるな、立ち向え、そして、楽しめ」最高の人生の見つけ方 みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0逃げるな、立ち向え、そして、楽しめ

2022年12月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

好印象だったジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン主演の同名アメリカ映画が原案だったので、迷わず鑑賞した。基本設定は同じであり、邦画にしては珍しく、湿っぽい所が少ない作風で、さりげなく人生の生き方を提示した良作だった。

冴えない専業主婦の幸枝(吉永小百合)と、やる気満々の凄腕キャリアウーマンのマ子(天海祐希)は、ともに余命宣告を受け、同じ病室で入院することになる。二人は、偶然、入院患者の死ぬまでにやりたいことリストを入手し、そのリストを実行していく。価値観の全く異なる二人の共同作業が始まる・・・。

二人を演じる吉永小百合と天海祐希のコンビネーションが素晴らしい。全く価値観が異なる、静と動、陽と陰、のような二人が、次第に意気投合していくプロセスは、最近流行しているバディものの典型と言えるが、今までにない吉永小百合の無邪気さを天海祐希が巧みに引き出している感がある。ここまで吹っ切れた吉永小百合の演技を観るのは初めてである。

加えて、二人の人生、生き方も描いているので二人の人物像が明確になっている。幸枝物語、マ子物語、そして幸枝&マ子物語の三つの物語が同時進行していく、三重構造構成なので、作品に深みが出ている。

この手の作品の難しさはラストをどう締めくくるかである。二人の死をどうハッピーエンドに昇華させるかである。本作は、そこに抜かりはなかった。静かではあるが心温まる、余韻の残るラストになっている。

前半は、たとえ余命が分かっていても、二人は、今を、その瞬間を一生懸命に生きて楽しんでいる。しかし、後半になって、次第に、物語は、現実的にシリアスな展開になってくる。ここでは、二人は、今まで避けてきた自分の運命に真摯に立ち向い、結論を出していく。

逃げるな、立ち向え、そして、楽しめ、そんな人生の示唆に富んだ作品メッセージが説経臭く無く、爽やかに心に沁み込んでくる作品である。

みかずき
カルヴェロさんのコメント
2022年12月21日

もしも自分が、と 思わずにはいられない作品です
行きたいところ、会いたい人、やりたいこと、隠してある物の処分とかね

カルヴェロ
もりのいぶきさんのコメント
2022年12月20日

みかずきさん、コメントありがとうございます。

このサイトで他の方々のレビューを読んでは
自分が観た作品と似ている他の作品のことを知ったり
主演の役者の他の出演作情報だったり と
「次に観たい作品」がどんどん増えていきます。


この作品のリメーク元を観ていない ということを
思い出しました。
近い内に観てみようと思います。

もりのいぶき