劇場公開日 2019年9月27日

  • 予告編を見る

「金もなけりゃコネもねぇし勝ち目もねぇ!だが情熱は人一倍負けねぇ!不器用で馬鹿真面目な男の灼熱活劇!原作とドラマと映画に愛を捧げた池松壮亮の熱演が光る…しかし人を選ぶ映画であることは間違いない。」宮本から君へ 中村大輔さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5金もなけりゃコネもねぇし勝ち目もねぇ!だが情熱は人一倍負けねぇ!不器用で馬鹿真面目な男の灼熱活劇!原作とドラマと映画に愛を捧げた池松壮亮の熱演が光る…しかし人を選ぶ映画であることは間違いない。

2023年11月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

大手文具メーカーで働く宮本浩は作り笑顔とお世辞が苦手だが熱い馬鹿真面目な熱血男。ある日仕事仲間の中野靖子に惚れたことがキッカケで仕事と恋両方に全力を注いでいくことを決意するが中野の元彼である裕二が現れたことで自体は一変。裕二を拒むため必死についた中野の嘘が裕二の逆鱗に触れ、中野に手を上げてしまう。
それを目撃した宮本は裕二の目の前で「この女は俺が守る」と豪語。今、宮本の人生を懸けた壮絶な大喧嘩がはじまる…。
新井英樹の同名マンガを実写化。ドラマに引き継ぎ
監督 真利子哲也×主演 池松壮亮のタッグが放つ。
過激な出血を伴う暴力描写や性的描写があるためR15+指定。本作はなんと言っても池松壮亮の熱演、これに限る。池松は原作を読んだ瞬間から運命を感じ、歯が折られるシーンでは池松自ら自分の歯を折ろうとし、スタッフ、キャストに止められたという逸話がある。まさに池松の俳優人生を懸けた一本。本作はとにかく熱い!熱苦しい!俳優たちの魂と魂がぶつかり合う演技はもちろん、CGを使わずリアルにこだわった喧嘩シーンそして
宮本浩次の主題歌…冒頭からクライマックスまでフルスロットルで駆け巡るとにかく熱い作品だった。こんな熱い映画は決して真似出来ない。
本作にはテレビドラマ版が存在する。キャストスタッフは映画と同様。こちらもひたすら熱い!映画を観るまえ、観たあとで本作の評価がかなり変わるかも。
後にも先にも出てこないであろう日本一熱苦しい人生賛歌映画だった。

中村大輔