劇場公開日 2020年1月10日

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「WASP vs ヒルビリー」フォードvsフェラーリ farさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0WASP vs ヒルビリー

2020年2月3日
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鑑賞方法:映画館

「これぞハリウッド映画!」と叫びたくなるような気持ちの良いハッピーエンドかと思いきや、存外そうでもなかった…。
なので、最後の『殿堂入り〜云々』という文言で溜飲を下げておくんなましというところか。

ストーリーとしては、作品タイトルにある対立構造が大枠としてある中で、更にフォード社内でも副社長(経営陣)vs 主役の二人(シェルビー&マイルズ)の間で絶えず綱引き。
この社内綱引きに関しては、即ち『WASP vs ヒルビリー』という昔から存在する映画的文法にしてテッパンの構造。
特に油断ならない副社長は、以前某TVドラマで見たキャッチーなセリフ『敵は味方のふりをする』がバチコーンとハマる憎まれ役。他人の手柄を自分の手柄に書き換える、ある種の才能の持ち主ですね…。
いやしかし、いかにも傲慢なWASPがデカい顔して首突っ込んでくるからこそ、夢を追うことに真っ直ぐな主人公たちが生き生きと映るのです。

それと、個人的に印象に残ったのは、マイルズの奥さんが、自身が運転する車の中でマイルズを怒るシーンでした。
『私が、夢を追うアナタの応援をしないと本気で思ったの!?』とでも言いたげな激しい勢いで、取り繕うように嘘でごまかそうとしたマイルズに向かって怒りを放つ姿に絆の強さを感じてジーン。
どうすれば、そんな強い絆が作れるのだろう。欲を言えば、その辺りもぜひ描いて欲しかった。

とはいえ、レースシーンは見応えあり、クルマ好きなら楽しめること間違いなし!
そうでない人もきっと楽しめる作品に仕上がっているかと。
私はクルマ好きなので、最後までしっかり楽しませてもらいました!

macotchan