劇場公開日 2019年4月26日

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「藤原啓治さんを偲んで」バースデー・ワンダーランド 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5藤原啓治さんを偲んで

2021年10月30日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

知的

映画館では2019年4月29日イオンシネマ石巻で鑑賞
それ以来2回目の鑑賞

原作未読
原恵一監督作品初鑑賞
丸尾みほ脚本作品初鑑賞

キャラクターデザインはイリヤ・クブシノブというロシア人
なんとなくだがちょっと江口寿史っぽい
萌え系じゃないしわりと好き

若干薄味のファンタジーアニメ
あっさりとしている
政治的なメッセージは皆無に等しい

酷評されているようだがそれほど悪くはない
アニメ嫌いならともかくアニメがそこそこ好きな人ならまずまずってところじゃないかな
酷評しているのはほとんどがネットでよく見かける攻撃的なアニメオタクかもしれない
それならば一般人は無視して良い
「爆死」「つまらない」「ひどい」は典型的な検索汚染みたいなもの
夢みがちな大人たちが過剰に期待した可能性が高い
残念ながらネットのレビューというものほどあてにならないものはない
ネット民の多くとは感性が全く違うのだから参考になるわけがない

骨董屋の地下室が異世界の出入り口

主人公アカネに松岡茉優
アカネ行きつけの骨董屋チィに杏
アカネの母ミドリに麻生久美子
異世界の案内人の錬金術師ヒポクラテスに市村正親
若手ベテランの声当て専門の人たちが脇を固める形
異世界の小人でヒポクラテスの弟子ピポに若手の東山奈央

悪役がなぜか初代野原ひろしと初代野原しんのすけ親子
悪役のボスのザン・グに昨年癌で他界した藤原啓治
サン・グの子分ドロポ役に矢島晶子
巨大な武装車両ヨロイネズミに乗って鉄を集めるため強引な悪さをしている

アカネたちが異世界にやってきた当初ヨロイネズミに襲われていたのがボボという禿頭の恰幅の良いおじさんとその母
ボボは茶風林
ボボの母は前田敏子

その他
王子のそばにいる魔法使いカマドウマに緒方賢一
アカネの飼い猫ゴロ兵衛っぽい裁判長に玄田哲章
鍛冶屋ヴーダンとその弟ノアール役に高木渉

平凡な女子小学生アカネはヒポクラテスに異世界の救世主「緑の風の女神」としてスカウトされる
ヒポクラテスからは女神と呼ばれている
チィは付き添い
王子が病弱らしくそのせいか水不足らしい
王子には時なし雨の井戸の前でしずく切りの儀式をする役目がある
ビートルっぽい青いオープンカーに乗ってアカネとチィとヒポクラテスとピポの4人はサカサトンガリ市(いち)を目指して旅に出る

松岡茉優は特に悪くない
声当て専門以外がアニメの声をやることを頑なに拒否する超保守的な声オタには耐えられないかもしれないが一般人なら平気だろう

「リル・シュル・ラ・ソルグのブロカント市(いち)」
噛まずによく言えた

観賞後ドロポのもんねーがしばらく耳に残る

ヒポクラテスあっさり蝿になる

金魚がめちゃでかいと気持ち悪い

ザン・グの正体はやっぱり

後ろ向きになったら前のめりの錨

屍のポーズでおやすみなさい

野川新栄