劇場公開日 2019年4月19日

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「神はそれぞれの中にいる」ある少年の告白 yukarinさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5神はそれぞれの中にいる

2019年5月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

前半は正直、淡々と進みすぎて、結構しんどい
途中から、話が展開を見せ始めると、そこからは目が離せなくなった

付き合っている彼女に対して、性的な気持ちが起きないジャレッド
大学に入り、あることをきっかけに、自分が同性愛者であることを自覚する
父は牧師であり、もちろん敬虔なクリスチャン
ジャレッドの告白に治療という対策をとる

LGBTQは罪であり病気であり、更生し治すものである
その見方で愛する家族や自分の同性愛をとらえてしまうと、それはつらく、苦しい道のりしかないように思える
なぜなら、それは罪でも病気でもなく、更正出来るものでも治せるものでもないのだから

始めは治せるものと信じ、施設に入るジャレッド
それはどこかに、親の期待に応える自分でありたいという気持ちが見える
だから、入所直前に主治医から言われた、あなたは間違っていない、間違っているのはご両親の方だという言葉も耳には入らなかった
日々の課程や課題にも取り組む
けれど、どこからか感じ始める違和感
その違和感の正体は少しずつ姿を見せ始める
違和感の正体がほぼ見え、確信になった時、それを見逃さずに立ち上がるった
そして、彼の言葉を強く信じた母、勇気を出して手をさしのべた人、ジャレッドは壊れる前に逃げ出すことに成功した
その時の母の強さ
戸惑い、ショックを受け、父や地域の長老的な人たちの言葉に従い、息子を施設に入れる
感じた違和感と直感と息子を信じ、立ち上がることを決意した母
その母の強さ
この母なくしては、彼は施設から逃げられず、ダメになってしまったかもしれない
息子の同性愛を受け入れられるかどうか、ではなく、あるがままを受け入れると決めた母の強さ
言葉で言うほど簡単なことではないはず

それにしても施設の怖さ
これが、犯罪や病気だった過去の話ではなく、まだまだ実際に行われているという事実にも驚く

そして、最後の字幕に出てくる実際のサイクスのその後にもびっくりするけれど

yukarin