ある少年の告白

劇場公開日:

ある少年の告白

解説

俳優ジョエル・エドガートンが「ザ・ギフト」に続いて手がけた監督第2作で、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」などの若手実力派俳優ルーカス・ヘッジズを主演に迎え、2016年に発表され全米で大きな反響を呼んだ実話をもとに描いた人間ドラマ。アメリカの田舎町で暮らす大学生のジャレッドは、牧師の父と母のひとり息子として何不自由なく育ってきた。そんなある日、彼はある出来事をきっかけに、自分は男性のことが好きだと気づく。両親は息子の告白を受け止めきれず、同性愛を「治す」という転向療法への参加を勧めるが、ジャレッドがそこで目にした口外禁止のプログラム内容は驚くべきものだった。自身を偽って生きることを強いる施設に疑問と憤りを感じた彼は、ある行動を起こす。ジャレッドの両親役をラッセル・クロウとニコール・キッドマンが演じるほか、映画監督・俳優としてカリスマ的人気を誇るグザビエ・ドラン、シンガーソングライターのトロイ・シバン、「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」のフリーらが共演。

2018年製作/115分/PG12/アメリカ
原題:Boy Erased
配給:ビターズ・エンド、パルコ
劇場公開日:2019年4月19日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第76回 ゴールデングローブ賞(2019年)

ノミネート

最優秀主演男優賞(ドラマ) ルーカス・ヘッジズ
最優秀主題歌賞
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(C)2018 UNERASED FILM, INC.

映画レビュー

4.0Smart Indie with Stars

2021年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

With the linear, comic book TV entertainment-style logic of modern movies, one might think the intellectual promise of humanity has been a facade since the dawn of evolution. Enter Joel Edgerton, who though may not across the board be praised as one of the finest auteurs of our era, certainly knows how to empathetically unpack a controversial subject more astutely than any of his contemporaries.

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Dan Knighton

4.0最も同性愛に厳しい人間は誰か

2019年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

同性愛矯正施設に入れられた少年と、家族の葛藤を描いた作品。父が保守的な田舎町の牧師という立場で、信仰心と社会的立場から息子の同性愛を認めることのできないことへのいらだち、夫に逆らうことはできないが、息子を愛する母親、そして、同性愛になってしまったことを両親に対して申し訳なくおもってしまう息子。三者三様の葛藤が痛ましい。
欧米のホモフォビアは宗教心からくるゆえに苛烈を極める。「イミテーションゲーム」で描かれたアラン・チューリングも、晩年同性愛矯正のために薬漬けにされてしまった。アメリカでは未だにこういう施設が禁止されていないそうだが、宗教心からくるゆえに改善するのが極めて困難な問題なのだろう。
ホモフォビアを過剰に持ち出すのは、時に同じ同性愛者であることがある。これは、様々な問題に言えることだ。時に女性に最もきびしく当たるのが女性自身であるように。自分は耐えた、だから耐えずにいる奴が許せない。人間はあまりにも複雑で、弱い生き物だなと思い知らされる。

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杉本穂高

3.5重くやり切れない実話、ではあるが

2019年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

「ザ・ギフト」を観て、ジョエル・エドガートンすごい、監督と脚本の才能もあるんだ!と感心したので、今作も当然期待していた。実話に基づく社会派の内容ということで、新たなジャンルに挑戦したのは買うが、映画としての面白さは残念ながら監督デビュー作にとどかなかった。今も米国各地に残る同性愛者の矯正施設を告発する姿勢は支持するし、牧師の息子という親子関係が問題を一層複雑にしていることも興味深い点ではあるが、優等生的な意見表明や啓発の域にとどまっている気がする。

ニコール・キッドマンが演じる母親がラスト近くで行動を起こす展開で救われた気持ちになった。オーストラリア出身のエドガートンがオセアニア人脈で主要キャストを配役したか。ラッセル・クロウはNZ出身だし、キッドマンはハワイ生まれの豪州育ち。怖い施設職員を演じたレッチリのフリーも豪州出身。ただしルーカス・ヘッジズは米国人だが。

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高森 郁哉

2.0うーん

2024年3月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

なんというか、子供の成長というより
親の成長や幼さを描いた作品だったように思う。
ある意味、主人公は父だと思った。

理解したい、いや、理解できない。
それすら、自分を正当化するような、予防線を張るようなもので、本当は理解する気がないのかもしれないなと思った
世間一般に異端とされるものを恐れるがあまり、本当に大切だったはずのものを見失ってしまう恐ろしさを感じた。
いや、あの父親は、息子そのものではなく、品性方向で正常な息子を愛し、求めていたのかもしれない。

この作品の大人たちは、誰もが責任から逃れようとしているように感じた。
母は最初から味方できなかったことを悔いているが、結局は父の決めたことだから自分は関与していないと逃れようとしている。
父も言わずもがな、少年の告白について大して聞きもせず矯正施設に送ることを決めたはずの過去を葬り、そのアドバイスをした牧師や友人に責任を擦り付けた。
これは大人の弱さを描いていると言っても過言では無い。

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どドンとす
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