道草(2018)

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道草(2018)

解説

ヘルパー(介護者)付きでひとり暮らしをする知的障害者の人々を追ったドキュメンタリー。自閉症や知的障害、自傷・他害といった行動障害がある人々は、世間との間に線を引かれ、囲いの内へと隔たれ、暮らしの場所は限られていた。「重度」とされる知的障害者の多くは入所施設や病院、あるいは親元で暮らしているのが実情だが、2014年の重度訪問介護制度の対象拡大により、重度の知的・精神障害者もヘルパー付きのひとり暮らしができる可能性が広まった。東京の街角で介護者付きのひとり暮らしを送る知的障害者の人々を追い、介護者とのせめぎあいや、道草をしながら散歩する何気ない日常の姿などを通して、健常者と障害者がともにある街の新しい選択肢を見つめていく。

2018年製作/95分/日本
配給:映画「道草」上映委員会
劇場公開日:2019年2月23日

スタッフ・キャスト

監督
撮影
宍戸大裕
編集
宍戸大裕
音楽
末森樹
永原元
音響構成
米山靖
整音
米山靖
題字
岡部亮佑
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映画レビュー

3.5トーク付き上映(監督他)。介護者とのやりとりがなかなか面白かった。...

2019年11月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

トーク付き上映(監督他)。介護者とのやりとりがなかなか面白かった。外の世界との接触も含めて「散歩」自体の効用もあるのではないかと感じた。

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still_ontheroad

4.5生きがいづくり

2019年3月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

幸せ

生活とは何だろう。生活していく為に、人の助けを必要とする4人の障がいを持つ方々の日常を通して、改めてそんなことを考えさせられた。

食べること。寝ること。公園を散歩すること。電車に乗ること。電車を見ること…

生活の一つ一つが、自分のやり方で、自分の好みで実現される時、人は笑顔になる。

生活の一つ一つが、百人いれば百通りある。そんな当たり前の事を実現する為に、努力を傾ける人々。

生活していく為に人の助けを必要とする事は、身の回りの事を助けてもらうというだけでなく、どこで生活し、どこに出掛け、誰と一緒にいるかという事を選択する助けも必要とするという事だ。
それを出来るだけ本人の意志を尊重して周りの人々が手助けし実現出来るか。
この事は、障がいを持つ方々だけの課題ではなく、ご高齢の方々や生活に様々な問題を抱える全ての人々に共通する課題だろう。
その課題を解決していく為に大切なことは、自分の思いを相手に伝えられるという事。
そして、お互いに相手の言いたい事やしたい事を理解しようとする思いやりなのではないかと思った。

人生は一筋縄ではいかない。そして生活の仕方は無限にある。
その人の思いと条件を元に、生き生きと暮らせる生活をつくっていく事。
生きがいを感じられる生活をつくっていく為に、「施設か家庭か」という二者択一の考え方ではなく、もっと自由にもっと手前のところから考え始める事が、とても大事だということを、スッキリと考えさせられる映画だった。

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森のエテコウ