劇場公開日 2019年7月12日

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「明日はどっちだ?」ハッピー・デス・デイ 2U aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0明日はどっちだ?

2019年7月12日
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鑑賞方法:映画館

笑える

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この映画のモチーフとなっていることは間違いない「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は、1985年公開で、今から約35年前だ。その4年後の平成元年に「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」が公開されたわけだが、その時に受けた衝撃は忘れられない。設定が前作の裏側なんだもの。

本作もそれに習って、裏側を描いていく。もちろん冒頭は前作のラストから繋がっている。それだけでなく、冒頭10分で前作の完全ネタバレがあるので、前作観てないならとてももったいないので、先に観た方が良いです。

今回は前作のちょい役だったライアンが、キーパーソンになるが、相変わらず主人公のツリーがドタバタと周りを巻き込み、大活劇を繰り広げながら人生の選択に直面する。女性版マーティとして面目躍如だ。前作のサスペンス/スリラー色は薄くなり、SFドラマに大転換。ツリーの人間ドラマもより濃くなり、単なる"2"ではなく"2U"の秘密はもとより、カーターとの恋の行方もややこしくなる。
エンドロール後のオチも塩味が効いているので、最後まで気を抜かないように。
前作にヒケを取らないジェットコースターぶりで、勢いのまま内容テンコ盛りで、ラストまで一気に引っ張っていってくれる。前回より小ネタは減ったが、正統派コメディシーンが増えた。ホームコメディドラマのような軽妙さは健在なので、ご安心を。

続編というか、前作の作り直しくらいの中身。「カメラを止めるな」の前半と後半くらい…というのは言い過ぎだけど、単なる続きではないので、そのつもりで楽しみたい。

さて、このコメントのタイトルは、この映画の総評を考えた時に最初に思い浮かんだ言葉だが、尾藤イサオと言ってわかる方は、おそらく平成前後までに社会に出た年代ですかね。わからない方には、「あしたのジョー」というアニメ映画が名作なので、是非観ていただければ。

AMaclean