劇場公開日 2019年8月23日

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「幸せな気分で沼から出られると思っていました」劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD アミーナさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5幸せな気分で沼から出られると思っていました

2019年9月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

初日に映画を観て、あまりのドラマとの違いに気分が落ち込みました。先日、再び観てやはり違うなと。

春田の言葉の冷たさにとてもショックを受けました。
「一生ひとりで抱えてろ」、「お前といるとイライラする」、挙句の果てには子供好きアピール。
なんて酷い男なんだろうと。
これは修復不可能の即破局ですよね。(それが説明なしになぜかラストで仲直りという安直さ)
子供なんて男女間でも確実に持てるものじゃありません。女性にとっても相当なプレッシャーです。それを牧に言うなんてあまりに思いやりに欠けます。
確かにドラマでも春田の台詞には相手を慮ることに疎かったです。
それは圭さんが副音声で発言していた通りで春田の台詞だけじゃ牧にも部長にも好かれないと。
春田はポンコツではあるけれど、優しくて愛嬌があるという美質はつくづく圭さんの役作りのおかげだったと思い知りました。
牧の性格の変化にも驚きました。春田を一途に思っていた牧もいないし、倦怠期の妻のようでした。春田が鬱陶しくなったのでしょうか。長年付き合ったとは?一年って長年なんでしょうか。
春田の転勤でそんなに一緒に過ごしてないはずなのに訳が分かりません。

この映画の台詞がすべて取ってつけたようで、チープなんです。
俳優の力でもこのシナリオではどうやっても修正できなかったのでしょう。
準備不足と短期間の撮影、編集では。でもそれは言い訳にすぎないけれど。

続編を制作するのならばもっとしっかりストーリーを練り上げてほしかったです。
撮影にも編集にも時間をかけてほしかった。
今どきあんな安っぽいCGの花火なんて見せられるとは思いませんでした。
結局は製作スタッフがこの作品を一番大切にしていなかったということでしょうか。

こんな憂鬱な気分でおっさんずラブからフェードアウトするとは思っていませんでした。
もっと幸せで清々しい気分で沼から出られると思っていたのに・・・

アミーナ
こんにゃくさんのコメント
2019年9月25日

気になったところだけコメントさせていただきます。本当は解釈は個人の自由なのでこんなことは言うべきではないでしょうが。
春田が「子供がすき」と言ったのは、本当のことだからだと思います。言わないこともできたけど、それだと嘘をつくことになるから。それと、喧嘩のシーンでのひどい発言は、売り言葉に買い言葉みたいな感じで、止まらなくなってしまったのではないでしょうか

こんにゃく