劇場公開日 2019年9月13日

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「あんまりエロくはなかった。映像は好き。」人間失格 太宰治と3人の女たち jaikoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5あんまりエロくはなかった。映像は好き。

2019年10月2日
iPhoneアプリから投稿

ロケットマン観たあとのこれだったから、昔の文豪って、今でいう人気ミュージシャンみたいなものだったのかな。
恋愛の快楽もお酒や麻薬なんかと同じ、度が過ぎると死に向かう。
ほどほどなら明日への活力、未来の構築となるんだろうけど。
情事の快楽は実はナルシスト、自分に酔いしれているだけのように思うし。失楽園なんかにしても死に向かう。
なんででしょう、ベクトルが内向きだからかな。
外に向かうと耽美的でなくなるしね。不思議なもんです。

小栗旬は、元が健康的な方なのか、いやらしさが感じられなくて、役者としてとことん反面教師的に危なさを訴えかけて欲しかったなあ。そこいくと成田凌の方が、病的なものを携えていて歳いってたら適任だったかも。

素材としては完璧なんですけどね、映像の美しさは、昔鈴木清順監督の映画の美しさにハマってたのを思い出して、それならそれで徹底していればいいのかなと。蜷川さん、そこに特化してどこまでもビジュアルで完璧に見せて欲しいなって期待します。これからも。上目線ですみません。

jaiko