劇場公開日 2019年4月5日

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「人類滅亡のふりした世界での男女の出会いw」孤独なふりした世界で 徒然草枕さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0人類滅亡のふりした世界での男女の出会いw

2022年7月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ある日突然、人類が死に絶え、地球にたった一人残されたのが小人症の男。
彼はとくに目的もないまま、街はずれに墓を掘っては死体を埋葬し、図書館の蔵書を黙々と整理したり、湖で淡水魚を釣っては調理して日々を生き延びている。

ところがそこに、突然、若い女性が登場し、観客はどうやら世界で最後の女が残っていたらしいと思い直し、二人の共同生活を眺めていく。淡々とした日常ながら、なかなかタッチがよく、さほど退屈しないまま、この後どう展開するのかと興味をつないでいくと、今度はそこに娘の両親と称する中年の男女が訪れてくる。彼らによれば、世界は滅亡したのではなく、まだ多数の生存者がいるというのだ。

この後は、ネタバレになるが、結局、作品の設定はタイトルと同様「滅亡のふりした世界」に過ぎないことがわかり、こうして手の込んだ仕掛けを通じて描いたのは、単なる男と女の出会いだったことに気づかされるのである。
いろいろ手を変え品を変えて、これか…というガッカリ感が大きいが、これだけ日常の描き方が上手い監督なのだから、別の作品なら期待が持てるかもしれない。

徒然草枕