劇場公開日 2019年3月29日

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「私たちは何を信じるべきなのか」記者たち 衝撃と畏怖の真実 とえさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5私たちは何を信じるべきなのか

2019年4月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

もしも、政府が嘘をついていて、報道側もその政府の嘘を鵜呑みにしていたら、私たちは、何を信じればいいのか

それは、911のテロとの戦い後にアメリカで実際に起きた話で、この映画では、その時、唯一真実を報道した小さな新聞社を舞台に描かれている

「その時、政府では何が起きていて、なぜ、米軍がイラク侵攻をすることになったのか」については、今週末公開の「バイス」で描かれているので、この映画は「バイス」とセットで観るべき作品だった

「バイス」を先に観てしまった側からすると、これは「バイス」程の衝撃はないものの、当時のブッシュ政権の酷さを再認識したし、マスコミ側も混乱していたんだなということがよくわかる

きっと、チェイニーや、ラムズフェルドが、そこまで酷いことをするとは思っていなかったんだろう

ここで気をつけなくてはいけないのは、政府がすることに対して、政府側の人間だけでなく、必ず、政府と利害関係のない人々の意見も聞くべきということ

この映画の記者たちが真相を知ることができたのは、小さな新聞社ゆえに、政府の大物にインタビューできず、政府から離れた立場の人々にインタビューせざるを得なかったからだ

それが、結果として、真実に繋がった

そこからして、どんな時も、冷静な立場からの意見がなければいけないなと思った

とえ