劇場公開日 2019年1月19日

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「考えることなしに「沖縄」のことは何も言えない」ドキュメンタリー映画 岡本太郎の沖縄 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0考えることなしに「沖縄」のことは何も言えない

2019年1月19日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

知り合いの子どもが小さい頃、「芸術は爆発だ!」と言いながら岡本太郎の顔の物まねをしたり、単に岡本という苗字ゆえに「太郎ちゃん」と学生時代に呼ばれて今に至るという人が居たり。それ位、私の世代にとって岡本太郎は、芸術家としてはよくわからなくても、とてもインパクトのある人でした。国民全員が行ったと言ってもいい、あの大阪万博の太陽の塔の人だもの!

そしてこの映画を見て、岡本太郎の『沖縄文化論-忘れられた日本』を読んで、この人の眼差しと感覚に感銘を受けた。

沖縄、沖縄。複雑な思いなしで話すことも考えることもできない。首里城が焼失してショックだけれど、とても複雑な思いです。美しく、訪ねるたびに、広くきれいになっていった首里城。高台にあって気持ちのいい風がそよぐ、まさに王家のお城。その琉球王朝のために離島の人達は苦しみ、一方、琉球は対等ではない立場で、薩摩と中国両方をもてなさなければならなかった。宮古島が好きなので、本島への思いは複雑です。宮古島も伊良部島への橋が完成してしまったので、随分と変わってしまったように思う。本島どころか宮古島まで、きな臭くなってきた。10年近く毎年行って、多いときは年に3度も訪ねた程大好きな島だったのに、2016年に行ったきり再訪していない。

映画からどんどん離れてしまう。沖縄、沖縄。明治の琉球処分、差別、差別、方言札、「日本」で唯一戦場となった場所、差別、差別、沢山の民間人が殺された場所、アメリカに蹂躙され、「復帰」したら「日本」に基地全部押しつけられて、差別、差別。独立して、新たな琉球を作った方がいいような気がする。

talisman
ぷにゃぷにゃさんのコメント
2020年8月29日

琉球国、いいと思います❗️

ぷにゃぷにゃ