劇場公開日 2019年3月1日

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「一度映画館で見たことはあったが、2度目の鑑賞。 こんなに心刺さる作...」グリーンブック ひろみちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5一度映画館で見たことはあったが、2度目の鑑賞。 こんなに心刺さる作...

2023年10月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

一度映画館で見たことはあったが、2度目の鑑賞。

こんなに心刺さる作品だったのか、自分が大人になったのか。
身分もカラーも違う2人。見てる世界が全然異なる2人。
ドクは蔓延る差別を体感し、それを変えていくため。演奏することで少しでもその社会のしがらみを解いていくため。誰かに勇気を与えるため。
トムは自分の家族のため。妻を子供を守るため。

この世は複雑。
行くとこ行くとこで差別をされ、努力の結果たどり着いたこは城に篭って1人孤独。演奏を聴きにくるのは自分の演奏会にくれば教養の泊がつくと勘違いしてるただの白人金持ちたち。
低賃金で不衛生でも働いて、生きるのに精一杯。ただ家族で幸せに暮らしたいだけ。

どちらが優れているとか、どちらがホワイトブラックとかそんなもの一言では言い切れないほど、この社会は複雑で、肌の色、国籍、性別でくぐれるほど甘くはない。

ブラックだけどショパンを弾いても良いじゃん、金持ちでもケンタッキー喰えばいいじゃん、その人なりの言葉遣いで喋らせてあげれば良い、育った環境食べたモノしてきた経験で皆変わる。そんな当たり前のことを目の前の人間に対して理解できた時に、友情は芽生えるもの。

そんな強いテーマがありながらも(個人的解釈だけど)、楽しい音楽と美しい女性の存在で重すぎず、でも心にささる、そんな作品。好きな作品リストに追加だー。

ひろみちゃん