劇場公開日 2019年9月27日

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「アクション個々に意味づけを」ライリー・ノース 復讐の女神 よしさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5アクション個々に意味づけを

2021年8月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

家族をギャングに殺された女性の復讐劇。

悪逆非道のギャングに主人と子供を殺された女性が、格闘技や射撃術を学んで復讐を始めます。

プロローグでの家族の描写が秀逸です。復讐譚ですから、素敵な家族の描写は必須。それを、短い時間にしっかりと表現してくれました。
そんな素敵な描写があるだけに、その復讐譚はカタルシスを感じるに十分な展開。アクションも、女性としてはしっかりとしていました。

ただ、全体として似たようなシーンが多く、メリハリを感じません。漫然とアクションシーンが続いた印象で、それが少し残念に感じました。
例えば、「何故ボスが最後なのか?」を明示すればどうでしょう。
ボスの居所が分からないから、その居所を探す為に下っ端や工場を襲う設定・・・とか。これなら、アクション以外にもサスペンス色を加えられますし、夫々のシーンで色合いを変えることも可能です。
例えば、ボスに恐怖を与える為に、腹心を次々と襲う設定・・・とか。腹心を先に明示しておけば、カタルシスや緊迫感がラストに向かって段階的に高まっていくように思えます。

また、ベテラン刑事のラストの行動も、やや興ざめ。その刑事のそれ迄の言動とは真逆のように感じられ、感動させる為の無理やり感を感じてしまいました。

私的評価は、普通です。

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よし