劇場公開日 2019年5月10日

  • 予告編を見る

「【殻を打ち破り、新しい世界にスポーティに高く飛翔する青年たちの姿をコメディ要素を塗しつつ描き出した作品。注目若手俳優さん達が多数出演されているのも、嬉しい作品である。】」チア男子!! NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【殻を打ち破り、新しい世界にスポーティに高く飛翔する青年たちの姿をコメディ要素を塗しつつ描き出した作品。注目若手俳優さん達が多数出演されているのも、嬉しい作品である。】

2020年5月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

単純

幸せ

ー2019年5月封切り作だったが、”あの有名な邦画に似た感じだろう・・”と勝手な思い込みで、スルーしていた作品。
 だが、現在の”COVID-19"の蔓延で、緊急避難的に加入した幾つかの"映画の玉手箱”を開いてみたら、”アララ・・これは観なくては!”と急遽、フライヤーを傍らに鑑賞。-

■今作の魅力
 1.男子チアリーディング部:「BREAKERS」(今までの自分を壊す・・)に参集してくる、7名の男子のキャラ及び関係性の設定が絶妙に良い。

・”ハル”(横浜流星:珍しく、なよなよ君を演じている。)の柔道一家で育ってきたことで”積もって来た”悩み。

・”カズ”(中尾暢樹)の明るいキャラの下の哀しい過去と現在:二親を亡くし、祖母の面倒を見ている。(で、それを親友のハルにも言っていない・・。)

・”イチロー&ゲン” 野球部一年だったが、興味を持ちチア部へ。この二人の関係性も良い。(男同士でも、相手への秘めた憧れはあるのだ・・)

・”トン” 彼の様なキャラはこういう作品にはかかせない・・。

・”トクガワショー” チアの経験が豊かで、「BREAKERS」のコーチ的役割を担うが、悲しい過去があり、”あるチアの演目”だけはやらない。

・”ミゾグチ”(浅香航大:今作のような役を演じる姿は初めて見たが、(強いて言えば、”偉大なるシュララボン”かなあ・・)真面目な顔してのコミカルさが、可笑しい。)

 の7名が、コミカル要素を漂わせながら、男子チアリーディングの楽しさに目覚め、技を習得していく姿が清々しい。
(三か月、徹底的に練習したそうである・・”By フライヤー”。それでも、皆さん、運動神経抜群だなあ、トン以外・・。)

 2.サブキャラの女性達も観眼麗しく、宜しい。
 ・怖いけれど、心優しく陰ながら7人の男子を手助けする、強豪女子チアリーディング部「DREAMS」コーチを”伊藤歩”。

 ・"ハル"のおっかない柔道一直線のお姉さんを”清水くるみ”。

 ・"トクガワショー"の拘りの原因且つ、明るい表情でリハビリに励むさくらを”唐田えりか”

 が、演じているのも魅力の一つである。

<”過去の苦悩の上に、今の希望がある” ーBy 白いフレームメガネを”くいっと”上げるミゾグチ。ー
 閉塞感を吹き飛ばし、心爽やかになれる青春映画である。>

NOBU