「凡庸でありきたりなB級SF」TAU タウ よねさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0凡庸でありきたりなB級SF

2018年11月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

スリ常習者のジュリアはある夜何者かに誘拐され監禁されてしまう。体内にインプラントを埋め込まれ何かの実験対象にされたことを知り、脱走しようと試みるも失敗、謎の研究者アレックスと彼が開発したAI、タウの監視下に置かれる。淡々と脳機能の実験を強要され有効な成績を残すジュリアだったが、再び脱出を試みるためタウを何とか味方につけようと画策する。

見た目からHAL9000とボーマン船長との対話の劣化コピー。実は子供のように純真なタウを手懐けようとしているうちにジュリアに母性が芽生える辺りは一応新味とはいえますが、『2001年~』のような突き抜けたエンディングなかりせばただの脱出劇で面白味が全然ない。ジュリアを演じるのが『イット・フォローズ』のマイカ・モンローで、演技のテンションも『イット~』と酷似しているのも個人的にはマイナスポイント。最近のダメSFに多い万能なドローンで何でも出来てしまうというのも頭痛のタネ。タウの声を演じているのがゲイリー・オールドマンということを知らずに吹替版で観てしまったのも失敗だったかも。ということで字幕版で観ると印象が違うのかも知れません。

よね