「前編はイントロ的な内容でパワー不足。一方、後編では登場人物の見せ場と共に戦闘シーンの作画のレベルアップなど進化した作品。」劇場版 Fate/Grand Order 神聖円卓領域キャメロット 後編 Paladin; Agateram 細野真宏さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0前編はイントロ的な内容でパワー不足。一方、後編では登場人物の見せ場と共に戦闘シーンの作画のレベルアップなど進化した作品。

2021年5月15日
PCから投稿

本作「劇場版 Fate/Grand Order」は、「Fate」シリーズの最新作で、2015年から始まり今や全世界で5900万ダウンロードを突破している人気のスマートフォンゲームがベースとなっています。
そして、その中でも「最も人気の高いエピソード」となっている“第6「特異点」(時空が異なる領域)”を、「前編」と「後編」に分けて映画化されています。
新型コロナウイルスの影響で制作が遅れながらも、何とか昨年12月5日(土)に「前編」が公開されました。ただ、この「前編」については、内容的にイントロ的な面があるため、正直なところ盛り上がりに欠けていた点は否定できません。加えて、戦闘シーンが象徴的ですが、「前編」は「SIGNAL.MD」という「Production I.G」の子会社が制作をしていたためか、パワー不足であったと思います。

そんな状態であった中、いよいよ「後編」が公開されますが、こちらの方は純粋に面白い作品に仕上がっていました。
まず、「前編」の段階でイントロが終わっているので、「後編」では物語や登場人物が終息に向かって派手に動き回ります。
特に冒頭の「マシュVSランスロット」の戦闘シーンの時点で、かなりのクオリティーだと分かります。
これは、「後編」については、制作を「Production I.G」本体が担当していることも大きいのでしょう。
そして、それぞれのキャラクターに見せ場が用意されていて、キチンと「それぞれの終止符」が打たれていくところも「後編」ならではの面白さです。
また、そもそも「前編」の段階では、主役である「ベディヴィエール」の存在や目的も含めて「謎」だらけだったので、キャラクターの魅力自体が伝わりにくい面がありました。
ところが「後編」では、まさに全ての「謎」が明かされていくので、映像に加えて、内容でも惹きつけられていく面もあり、「前編」よりも様々な面で「進化」していました!
なお、エンディングの後にも続きがあるので、席を立たないようにしましょう。

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細野真宏