女王陛下のお気に入りのレビュー・感想・評価
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二本立て二本目。めくるめく変態女の世界。 かんしゃく持ちのレズ女王...
二本立て二本目。めくるめく変態女の世界。
かんしゃく持ちのレズ女王。女王を影で操る策士の女。女王に取り入り策士に取って代わらんとする女。この恐怖の三角関係から目が離せない。ドロドロ過ぎ、下手なホラーなどぶっ飛んでしまう怖さ。
女優3人の怪演が実にお見事。エマ・ストーンの◯まで見られてもう大満足(笑)
しかし、昔の英国王朝は本当にこんな変態揃いだったんだろうか?かなりの部分が史実に沿っているようなので、ついそう思ってしまいます。
因果応報
凄く分かりやすい内容だった。
主人公3人、ノリノリで演じてる。
史実とは違って作り上げた作品。
劣悪な環境から逃れるためには手段も選ばない。
女王だからって幸せとは限らない。
本当の幸せってなんだ。
ウサギの頭をふんずけたら、自分の頭を押さえつけられた。
因果応報。
「あなた親切すぎるよね」・・「愚かさに通じる」
映画「女王陛下のお気に入り」(ヨルゴス・ランティモス監督)から。
う~ん、評価が分かれる作品だな・・が第一印象。
私のメモ帳はほとんど汚れず、字幕が出るたびにメモした
意味がわからない、タイトルだけでも記録に残しておく。
その1 ここの泥は臭い
その2 思い違いや不慮の事故が怖い
その3 なんと言う装い
その4 ささいな障害
その5 居眠りして滑り落ちたら?
その6 化膿を止める
その7 それは残して気に入っている
その8 夢に見たあなたの目に刺すのを
数少ないメモから選んだのは、どの時代にも通じる人間ドラマとして
「あなたは親切すぎるよね」「よく言われます」「愚かさに通じる」
この愛憎入り混じった感情が、私には重たかったな。
最後は終わり方も、よくわからなかったし、
「不思議なエンドロールの文字」だけが印象的だった作品。
受賞歴は、第91回 アカデミー賞(2019年)
第76回 ゴールデングローブ賞(2019年)
第75回 ベネチア国際映画祭(2018年)
あとで、他の人のレビューを読んでみようかな。
淋しがりやのうさぎ
国の統治者を王ではなく
女王に据えていたイングランドにおいて
もし女王を傀儡〈かいらい〉とし
政治を取り仕切っていた者がいたとしたら…
もしその者が同性でセクシャリティを越えた絆で
結ばれていたとしたら…
そんな発想の着眼点から生まれた作品。
(史実に基づいた事実ベースのお話でしたっけ?)
本作『女王陛下のお気に入り』で
子を亡くした孤独を埋めるかのように
女王・アンは17匹のうさぎを手元に置き
寵愛〈favorite〉していました。
【うさぎ】とは“ 孤独 ”の象徴だけではなく
“ 性 ”や“ 献身 ”のシンボルでもあるそうです…
昼間は理知的な言葉で女王をたしなめ
夜は夜で秘密の情事をかさねて… 《性》
「飴と鞭」と言いましょうか
いわゆる「ツンデレ」でもってして
思い通りに女王を操るサラ。
最初はただ純心に女王の孤独に寄り添い
力になってあげたかった… 《献身》
没落貴族の出戻りみたいなかたちで
宮廷侍女になったアビゲイル。
一見、野望が芽生えたアビゲイルが、サラを陥れ
女王の寵愛を勝ち取ったかの様に見えますが
それも一時的なもので、実は女王自信
それも承知で、もしかしたら以前から
幾数人、幾数回の愛憎劇を経て
寵愛対象の交代も定期的に行ってきた
そしてこれからも行っていくのかもしれません…
怖いですねぇ…(ここ淀川さん口調で)
さて率直なわたしの感想はですが
洋画時代モノではありきたりかも知れませんが
どのシーンを切り取っても
【まるで西洋の「ゴシック絵画」のような舞台美術!】
今思えばタイトルはもちろん
8つからなる各章のサブタイトル
スタッフロールなど至る所の字幕フォントが
「ゴシック文字」でしたよね!
…ぐらいかな?
※歴史考証では、イングランドには18世紀頃に
かなり遅れてゴシック様式がブームになったそうです。
そもそも最初から
「この作品はわたしの好物な“ゆりモノ”に違いない!」
と、勝手に決めて観賞に望んだわたしが悪いのでした…
ファンの方々にこの場を借りお詫び致します。
折り合い
無能で身勝手な女王に取り入るために策を練り、女王からの信頼を一身に受ける幼なじみの側近である女を蹴落とし、その座に取って代わるしたたかな女の話でした。
話自体はそれほど奇抜なものではなく、一言で言えば、没落した娘の下剋上です。そんなありきたりにも思える物語でありながら、この作品がかなりの高評価を受けているのは、ひとえに、監督のアレンジ力と主演の三人の女優の怪演があってこそでしょう。
エマ・ストーンの、物語が進むにつれて徐々に大胆になっていく様がとても印象的でした。オリビア・コールマンのダメ女王っぷりも見事でしたし、レイチェル・ワイズの如才ない側近感も、怖いくらい素晴らしかったです。
広角レンズを多用した撮影技法にも新鮮さが感じられました。「ロブスター」や「聖なる鹿殺し」よりもインパクトは薄く感じましたが、大衆が受け入れやすいレベルにまで下げつつも監督さんの表現したいことも残っていて、ちょうどいい塩梅の作品になっていたように思います。
深いドラマ
コメディでもなく悲劇でもないけど、スッキリしない作品。要するに女王に気に入られることはできるが、所詮は権力に従うしかないなんとも言えない立場の上下がはっきりしてる感が哀しいが漂う。野心を果たしたけど本当にそれで幸せかということを考えさせられる結末、所詮女王にとっては単なるうさぎ(下の一人)でしか扱われないと気づく。
音楽がダメでちょっと残念
選曲がまずくて、びっくりでした。
音楽が散漫なのです。
パーセルやバードなど英国ゆかりの古楽だけでは持たないと思ったのか めちゃめちゃなBGM 。
適当に古いヨーロッパ音楽を流せばそれっぽい雰囲気が出るとか?
これはいかんでしょう。
ギリシャ人監督のせいかな?
僕はバッハ弾きなので、突然ドイツのオルガン曲「Fantasia 」が鳴ったことで戸惑ってしまったんですね
音楽をかじった人間にはこの映画ちょっと苦痛だと思います。
この“場違い”な音楽が一旦耳についてしまうともうダメでした。頭が混乱させられて、★=減となりました。
どれくらい場違いかというと女王と国会のシーンで津軽三味線が、侍女追放の場面では演歌が突然流れてくるのとおんなじですよ(笑)
英国の宮廷映画でありながらイタリアのビバルディや、百年後のドイツのシューマンやシューベルト。更には英国には行かなかったドイツのバッハ父子とか。フランス代表はメシアンで、一応イギリス人ですがエルトン・ジョンとか。
時代も国も脈絡なしで映画ぶち壊しになりませんか。
わざとかなぁ?
わざとですね。
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この映画が高い評価を得ているのは現代の会社社会をそのまま投影しているからですね。
孤独ながら頂点に立つ創業者=女王と、奸計を企み下克上に成功する役員、そして失墜させられて去る取巻き盟友。
弱みや老いや心の隙間に近づこうとする「俺オレ」たちとの闘いは、きっと世の大会社の社長さんたちにシンパシーを抱かせるはず。
皇室・王室ブームだし、アン王女くらいまで遡ればなんとなく物語性に箔が付くような錯覚があるのかもしれませんが、でも見終わって冷静に振り返れば案外薄っぺらで、官九郎の「弥次さん喜多さん」のような歴史三文映画でした、
入り口でBGM でつまづいてしまったので。
だからケチ付けてごめんなさい。
個々の演技は★5
作品の出来は★2
変人たちのキャラ祭り
やってる事は単純な女たちのドス黒い権力争いなのに、
頭が悪いからか、台詞が全く入って来なかった。
戦争中の国の身の振り方、
増税など国内の情勢で揺れる
宮中の話なのは分かるのだけど、
のの舞台となってる時代の事や宮廷のしきたりなど
知らなすぎて、映画に入って行けなかった。
二人が女王を巡って、
嫉妬や執念にまみれて争う構造は面白かったけど、
歴史に知識がないので、
もっと簡単にしてほしかったな。
3人誰に感情移入するかによって見方が変わると
思う。
成り上がるために手段を選ばずに生きるのも、
彼女にも良心があると思うから苦しいと思うし、
女王を我が物にするために、必要な嘘もあったろうに
自分の気持ちを正直に言う事が彼女にも伝わるはず
と思って生きるのも常に不安だったと思うし、
子どもを何人も失くして、
誰かに甘えていたい、自分勝手でいたい、
わがままでいたい女王の気持ちも分かるけど、
疑心暗鬼だったろうし、
難しい話ではあったけど、
最後は「あれ?これ自分の学生時代の話か?」
と身近に感じられた。
理解に苦しむ
オリビア、エマ、レイチェルの演技は、そりゃあもう素晴らしいけど、それ以外に★の付けようがない…
この映画って、面白いの?!
あ、ベッドに横たわるエマのお胸もキレイだったので、★0.5追加です(笑)
イングランド王室 権謀術数
18世紀イングランドの王室を舞台に描かれる内幕もの。実在のアン女王初め出てくる人物がどいつもこいつも曲者ばかり。
エマ・ストーン、レイチェル・ワイズ共に強烈なキャラを演じているが、ここはアン女王を演じたオリビア・コールマンに軍配が上がるだろう。この存在感は凄い。
広角レンズで撮られた宮殿が奇妙な空間を作り上げ、BGMが不穏さをマックスまで高めている。
監督の独特の美意識・演技派女優バトル・クオリティ高いアートワーク、それらが合わさり実に見応えある歴史物映画になっておりました。
女三人寄れば姦しい
アカデミー主演女優賞受賞他、映画賞を席巻。
愛憎、陰謀、策略、裏切り渦巻く宮廷ドラマ。
ダーク調の映像美、美術や衣装などコスチューム劇の醍醐味も勿論。
…となれば人によって好き嫌い分かれるジャンルだが、現在快進撃中のギリシャの鬼才の手に掛かれば、異色ながらユニーク!
毒のある女の壮絶な争い!
18世紀のイングランド、アン女王の寵愛を巡る女官と侍女。
女優たちの演技バトルが本当に火花散る!
まずは、レイチェル・ワイズvsエマ・ストーン。
レイチェル・ワイズは、女王の信頼厚い女官、サラ。
女王に対しても臆する事無く発言し、女王を影で操ってる感も。女王と肉体関係も。
ある意味女王様のような性格で、女王を我が物のようにしているが、実は心底女王を愛し、その愛を欲し求めている。
エマ・ストーンは、侍女アビゲイル。
身分の低い地位から宮廷入り。
宮廷の女使用人たちにいびられ、従姉妹でもあるサラからもこき使われる。
が、ある時女王の病気を治した事をきっかけに女王に気に入られ…。
双方に旨味も見せ場もたっぷり。
前半は優位に立っているサラ。傲慢で偉そうでもあり、最初はヤな女に思う。
が、アビゲイルが女王に気に入られてからは次第に女王の寵愛を失い、その地位も奪われる。
アビゲイルからの下剋上で、地に堕ちる。
一転して、痛ましく、哀れ。
一方のアビゲイルは、前半は同情したくなるくらい惨め。
泥塗れ、水責め、鞭打ち、突き飛ばされ、自分で自分の顔をぶち…エマ、天晴れ!
女王に尽くし、健気で純真…だった。
野心や欲は人を変える。
サラからその座を奪い、のし上がり、サラ以上の傲慢さや策略企む表情や冷笑にヒヤリ。
身分の低い小娘が!
今の女王の寵愛は私のもの。
優位に立ったと思えば形勢逆転され、やり返しやり返され…。
女の争いはおっそろしいが、ハラハラ目が離せない。
二人の女の争いに翻弄されてるように見えて、実は一番存在感強烈な女王。
自分の愛を巡る二人の女の争いを面白楽しく見ている!
しかしその一方、病気がちでヒステリック。言動もしばしばワガママと言うより、精神不安定。
それはさらに常軌を逸していく。
クセと激しい感情のアップダウンと醜態をさらけ出したオリヴィア・コールマンの熱演に圧巻。
従来とは違う切り込みの歴史宮廷ドラマに新味を感じつつも、確かにこれはまた別の意味で好き嫌い分かれる作品だろう。
ヨルゴス・ランティモスの作品は実はこれが初見で(『ロブスター』も『聖なる鹿殺し』もまだ見てなかった!)、非常にクセある作風と聞いてはいたが、なるほど一筋縄ではいかない。
一応コメディのジャンルに分けられているが(正確にはブラック・コメディ)、決して笑えるような話ではなく、人のグロテスクさがホラーのよう。
後味も悪く、ラストも解釈難しい。
玄人映画。
でも、女優たちの熱演と女たちのバトル、話のインパクトも大。
何より、いつの時代も男は霞むぐらい、女は強か。
オトコそっちのけ
オトコそっちのけのバトルは、なかなかでした。
日々戦場で男達が倒れ、後ろ盾を失った女達が堕ちていく最中のコトですから。
バカげたつけボクロに苦笑…。
三女優の一歩も引かない競演がなんと言っても見どころ、凄みがありました。
大仰な表現をしない女王様の感情を、微妙なグラデーションでオリビア・コールマンが見事に表現。
可愛いらしいと思えば老獪でいやらしく、目が離せません。
エマ・ストーンが時代ものってどうかなと思ってたけど、体当たり演技で華があって良かったです。
そして、疲れ果てた女王の側で、キレイなお姉さまであり続けるレディ・サラ。
演じたレイチェル・ワイズがはまり役でした。立ち姿のカッコいいこと!
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