劇場公開日 2019年12月20日

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この世界の(さらにいくつもの)片隅にのレビュー・感想・評価

全185件中、41~60件目を表示

3.03回見てやめてしまった。

2020年3月7日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

幸せ

‪多くの方々がこれは新作と仰るが、ファンの熱気は前作ほど感じられない。前作は30回以上熱病の様に映画館を追いかけて鑑賞しまくったが、これは3回見てもう行かないようになってしまった。りんさんやてるさんのシーンが追加され、より原作に近づいたといわれるが、あの声の違いや作品としてのリズムの違いが、もういいかなってことになってるのかも。‬
当初、予算などの都合で泣く泣く30分程をカットして作成されたとのことで、多くのファンから渇望されて延長されたものだけどこれは当初の監督の中にあった構想とは違うのではないでしょうか。夜間飛行機や二式大艇(?)、エンジンテストなどのシーン、かなり監督の趣味が入ってるのでは。
また、追加のシーンはこうの史代先生お得意のオチ(ギャグ)が排除されていてわざわざ深刻な話にしてしまっているような。そしてそれを補うように鑑賞者プレゼントでギャグを付け足してる?
やっぱり完全版とは原作のことだと思う。

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mm

4.5好き嫌いはあるが、間違えなく名作と言える作品。

2020年3月4日
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2016/11に公開された映画で、約40分追加されたバージョン。3時間近い大作になっています。恐らくアニメ映画では過去最長なのでは?2016年版の「伏線回収版」という感じです。前回ではサラッとしか出てこなかった遊郭のリンが、周作とすずの関係に大きな影響があったことが分かる内容になっています。

テーマを荒っぽく分類すると「戦争の悲劇」「女性の生き方」「すずの居場所」になります。このうちの「すずの物語=居場所」の話がハッキリするのが本作。2016年版は、すずが嫁ぎ先に馴染まない部分として、小姑のような姉との軋轢と水原君への未練っぽいとこだけでしたが、リンの登場でより複雑な感情が生まれます。

それと「ヒトの命の儚さ」なのかな。儚さと軽く断じてはいけないんだろうが、最初に出てくる言葉は、儚さ、だな。戦争作品だからたくさんの登場人物が死にます。悲しむ死もあれば、え?死んだの?というもの、お兄さんの戦死のように「良かった」と思え自己嫌悪を得る死。追加映像のテルちゃんも、あ〜あ死んじゃうんだなぁ〜、って。
そのあたりを最後の戦争孤児を連れて帰ることで救済しているのかな。あの子は晴美とリンと水原君の供養なんだよね。

でもこの映画の凄いのは、こういう「テーマ」ではないと思う。「リアリティ」にこそ、この映画の凄みがあると思います。背景、動作、心理描写といった作面だけでなく、ストーリーやキャラクターの感情表現の、どこにも嘘っぽさがない。最初のすずが海苔の荷物を壁に押し付け担ぎ直す動作、海軍の軍艦の書き方、枕崎台風の被害の大きさ、すずがリンへは情愛をもって接するのに周作へは嫉妬するところ、みんなスッと腹オチするんです。

私如きのニワカの映画・アニメファンが言っても説得力はないけど、一言で感想をまとめれば「好き嫌いはあっても、文句のつけようのない作品」かな。
実は私は苦手なジャンルなので、正直「好き」ではありません。でも、アニメーションの素晴らしさと、戦争や生きることの難しさを後世に伝える「名作」であると思います。この作品は是非、子供さんにも観て欲しいです。

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おでん

5.0すずさんの心情がより伝わる

2020年2月29日
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正直、「この世界の片隅に」を観た時、4コマ漫画みたい…と感じてレビューもしてしまったのだが、今作は完全版とも言えるのか、全編が一貫性を伴った形で「これが観たかったんだよ!」という感動がある。

感動、というのか、「すずさん」の心情がより伝わる形になっていた。

2019年で観た映画で1番良かった。

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タニポ

5.0無印と全く印象の違う映画に!

2020年2月27日
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鑑賞方法:映画館
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Duchamp

4.5さらにいくつもの

2020年2月23日
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前回では割愛されたリンの話しにより更によかったと
全体としては子供に見せられるモノではなく大人たちに向けての作品

監督がラジオで泣く泣く大量にカットしてしまった心残りが本作で実ったのかな?と思いました

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ムネガワ

5.0女性の居場所と戦争

2020年2月15日
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大正生まれの女性が巻き込まれる戦争
広島、呉と生きていく場所が変わり、世界が変わる
当たり前だった自分の場所が無くなるのではないか、広島に戻るべきなのか
女性ではないので分からないのですが、この表現は非常に心に来るものがあります
明るかった初期版に比べると陰鬱さが増してます
ただ、こちらのほうが私は好きです
子どもや観たことが無い人は初期版を、初期版ですずさんを好きになった人はこちらを
先にこちらを観るのはあまりオススメしません

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SPEC2 THEEND

5.0油断めされるな。

2020年2月13日
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あれ、この映画、普通に歴史資料として研究対象なんじゃね

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bando-8

5.0続編ではありません

2020年2月13日
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続編ではなかった。ストーリーは同じです。
二時間半座っているのは多少疲れたけれど感動しました。
前の作品を復習せずにいかれることをオススメします。
また、まったく知らない方 見逃した方は こちらから見ても全く問題なし。
ドラマを見た方、ドラマよりずっと良いですよ!

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ふゆる

4.5主題歌がこの映画にぴったりです

2020年2月10日
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鑑賞方法:映画館

ノーカット版ということですね。
基本的に前作を観なおしているという感じですが、りんさんの存在感が増してすずさんとのつながりが深く描かれています。

このアニメも例に漏れず、背景がとても美しいです。
主題歌のメロディーも悲哀に満ちて泣けてきますね。

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Auroraaa

4.5すずさんと再会

2020年2月10日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

公開から遅れること1か月余り、先週から地元映画館でもやっと上映が始まり、さっそく鑑賞してきました。待ちに待ってたすずさんとの三年ぶりの再会。なつかしくて、すずさんの声を聞いただけで涙が出そうでした。前作からかなりの追加シーンがあったというとこですが、序盤から「こんなシーンあったっけ?」の連続で、追加シーンがどこだか指摘できないほどでした。というのも、ストーリーは覚えていても、細かなシーンをはっきり記憶してなかったからだと思います。でも、おかげで新作を鑑賞するような新鮮さを味わえました。

新鮮さを感じたのは自分の記憶が曖昧だったからだけでなく、作品から受ける印象が変わったからだと思います。本作ではリンさんに大きくスポットが当たっていたような気がします。しかし、決してリンさんを描こうとしているのではなく、それによって描かれるのはあくまですずさんです。リンさんの存在が、すずさんの穏やかな笑顔の裏にある本音の部分を引き出しているように感じました。これによって前作以上にすずさんの内面が深く描かれ、すずさんをより身近に感じ、涙なしには見られませんでした。

その一方で、前作同様、明るくほのぼのしたすずさんを通して、何気ない日常が描かれ、戦時中のことなのに思わず笑いがあふれるシーンがそこかしこにありました。逆らえない体制の中でも、自分の中で理由を探し、折り合いをつけて生活してきたであろうすずさん。そうして彼女が出した一つの答えが、「笑顔で日常を送る」ことだったのではないかと思います。大切な日常を守り、周囲の人々とともに笑顔で生活することを、自分の戦いとしてきたのです。

それなのに、そんなすずさんの思いにおかまいなく、日本は敗北によって終戦を迎えます。これまでの苦しい生活、悲しい犠牲、つらい日々は、いったい何だったのか…。玉音放送後のすずさんの怒りと悲しみの慟哭には、胸を締めつけられました。すずさんの強い思いが、胸に突き刺さるようでした。

本作でもまた、明るく強く優しくたくましいすずさんに、大きな感動をもらいました。と同時に、当時の日本の片隅には、さまざまな「すずさん」が懸命に生きていたのだと、改めて気づかされます。月並みのことしか言えませんが、一人でも多くの人に見て、感じて、考えてほしい作品です。

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おじゃる

5.0やはりこれが「完全版」か

2020年2月9日
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2月9日、京都の出町座で鑑賞。40席ほどの小さな劇場だが満席だった。

古い話で恐縮だが高校生の頃、劇場版「ガンダム」を見た時の記憶が蘇った。大好きな作品でTV版を何度も見直していたためどのカットのあとにどんなシーンが来るのかほぼ覚えていたので、新作カットになるたびに感動すると同時に違和感も覚えた。
この作品でも元からのファンが多かったのか、鑑賞中、新作シーンになるたびに場内になんとなく緊張感が走ったように感じたのが可笑しかった。

予想していたことだが、やはり「完全版」と呼ぶべきものであった。本来あるべきピースがピタリと収まり納得できる出来であった。
「完全版」と呼ぶと以前公開されたオリジナルが「不完全版」となってしまうため新たなタイトルがつけられたが、今後このバージョンが「この世界の片隅に」の公式版になるだろうと予想する。

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naga1548

3.0周作さんのハ◯頭

2020年2月8日
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上映時間3時間に少し腰が引けていましたが、観に行って良かったです。
すずさんとリンとの繋がりは前作で分かっていたのですが、ここまで深く繋がりがあったとは・・。
ところで本作は、すずとリンの話しをメインに構成されている感じがしましたので、他のキャラクターが、完全に脇役に見えてしまいました。
前作では、すずさんとその家族の、戦争を生き抜く姿が印象的だったのですが・・。
まあ今回は先の展開が分かっていたから、そう感じたのかもしれませんね。
ところで、入場特典のポストカードに、周作さんのハゲ頭が描かれていましたが、本編では出ていませんでしたよね?
上映が始まってから、ハゲ頭をずーっと探していたのは私だけだったのでしょうか(^_^;)。

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はるっち

5.0あっという間の3時間だった

2020年2月7日
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鑑賞方法:映画館

 前作「この世界の片隅に」がとても素晴らしかったので、本作も鑑賞。
 前作から新作カットを追加し、3時間超えの大作。私は映画への集中力があまり無く、ちょっとでも面白くないとすぐ飽きてしまう性格なのですが、本作は3時間全く飽きずに鑑賞できました(これは私にとってはすごいことです!)。
 前半は主に日常パートを描いており、太平洋戦争真っ只中とは言え、ほのぼの笑いありといった雰囲気。ですが後半に入ると空襲のシーンが増え、戦争の苛烈さにより、日常が崩壊していく様が描かれています。また登場人物の中にも、死亡したり、行方不明になる人がいて、前半の何気ない日常からの落差が、見ていて辛くなります。この作品に限らず、戦争モノというのは、虚しさと言うか、やるせなさと言うか、なんとも言えない悲しい気持ちになりますね。
 またアニメーションならではの空爆の描き方は面白いです。画用紙にボタッと絵の具を垂らしたように爆発を表現するのは、実写映画では不可能。まさにアニメ独特の表現ではないかと思います。

 話は変わりますが、最近は実写映画よりもアニメ映画のほうが面白いのではと思っています。直近では「アナと雪の女王2」「幸福路のチー」などを見たのですが、どちらも傑作でした。アニメ技術の向上なのか、アニメでしかできないような表現が、より磨かれていると感じます。これからもこのような素晴らしいアニメ映画を見ていきたいですね。

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カイラギ

4.5優しさに胸が震える

2020年2月7日
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REX

4.0そりゃ良いに決まってるんだが

2020年2月5日
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前作が素晴らしく良いんだから、それに加筆した今作も良いに決まってる。
でも、前作の素晴らしさを越えるような何かがあったとは思えない。肉付けしてるんだから、当たり前と言えば当たり前なのか。何を期待してたのかは、よく分からないが。

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village

4.5前作も良かったけど本作も

2020年2月5日
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鑑賞方法:映画館

前作に加えて本作を見ることによって、「銃後」のリアリティに深みが増すように思う。
最近の現実にもあったように、兵を送り出す最高責任者は、自らは守られた環境下にいて、「重要だ。頑張ってきてくれ!」と"訓示"を垂れるだけ。
苦労するのは、最前線と守られない銃後の"普通の"人たち。

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こばりん

4.0「これはこれで ゼイタクな 気がするよ…」

2020年2月4日
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鑑賞方法:映画館

前作、
…と言っていいのか分かりませんが
前作が公開して間もない頃、
プロデューサーの真木 太郎 さんがネット対談で明かした
【30分、資金と時間の都合上やむを得ずカットした】
というお話を聞いて驚きました!
そして、真木さんは【片渕監督が望めば、〈完全版〉を手掛けてもいい】
ともおっしゃっていました。
その言葉を聞いて嬉しい反面、不安にも感じました…
「この30分間が復活したら、作品の密度が薄まってしまわないだろうか?」 と…

        杞憂でした!

わたしたちは前作を観たあと、色々と想いを巡らせました。

何度も劇場に足を運んだ方、
何度も こうの史代 さんの原作を読んだ方、
何度も コトリンゴ さんの楽曲を聴いた方、
何度も のん さんの人柄に感じ入った方、
何度も 慰霊碑に祈りを捧げた方、

その度に、戦争に胸を痛めるわたしたち。

だからこそ、さらにこの作品が、愛おしくなる。

続編でもない。 焼き直しの長尺版でもない。
すずさんをはじめ、取り巻く人物のエピソードを《復活》させたことで
さらに強固な密度で、まさに《完全版》として名作が更新されたのです!

今まで、あらゆる時代と国で
勝手に始まって、勝手に終わっていった戦争のことを、その痛みを、
わたしたちは未来に伝えていかなければならない。
今まで、この世界の (さらにいくつもの) 片隅で生きた
すずさんのようなヒトたちがいたことを
わたしたちはけっして忘れてはいけない。

あなたたちが生きてくれたから
今、わたしたちが生きている。

「ありがとう、すずさん」

※追記 : ★マイナスひとつの理由は、
    作品への思い入れが強すぎて、感情に流されないための
    自分への戒めの釘を刺す思考といたしまして、
    説明部分が加わって余韻が薄まってしまった感を
    否定出来なかったわたしにあります…

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野々原 ポコタ

4.52回目の観賞。 一度めは一人で、今回は友人と観ました。 私は前作は...

2020年2月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

2回目の観賞。
一度めは一人で、今回は友人と観ました。

私は前作は映画館で4度観て、DVDは初日に買い、原作マンガもファンブックも買ってしまったものです。
前作の隅から隅まで知っているので、どうしても間違い探しみたいな観賞になってしまいました。

友人は、1回観ただけで、前作から2年後の観賞でした。
大絶賛でした。
「前作のセリフや行動が、追加シーンのお陰でまるで違って観える。まるで新作みたいだった。」
とのことでした。

ああうらやましい。

つまらない訳ではなく、最高に面白かったのですが…。

ああ、原作もファンブックも知らずボーっとしたまんま観たかったなぁ~!

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micho1226

5.0さらに厚みが増した

2020年2月2日
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鑑賞方法:映画館

前作は鑑賞。DVDも購入。原作マンガももちろん見た上での評価。
追加された部分は花街で生きる人間たち。
いわゆる「慰安婦問題」ではない形で彼女らを生き生きと描いた。
戦争中もみんな普通の生活。
この作品を変な政治メッセージとこじつけられたら絶対にいけない。

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にいやん

5.0複数の視点でさらに掘り下げられた「この世界」。

2020年1月30日
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片渕須直監督自身が述べているように、この作品は単に前作に30分追加した拡張版ではなく、ほぼ別の作品とも呼べるような内容になっています。

前作との最大の違いは、前作がすずさん中心だった物語であったのに対して、本作は周辺の人々、特にリンさんの視点が加わることで、より重層的な物語となっていることです。

彼女が深く物語に関与することで、すずさんと夫である北條周作さんとの関係が、単なる仲睦まじい若夫婦ではなく、非常に情念に満ちた関係であることが強調されます。同様に、北條家の人々のすずさんへの関わりに、前作では思いも寄らなかったほどの打算があったことが分かります。

こうした複数の視点から語られる物語は、終盤のある展開に収斂します。それは「無垢な自分」を含めて何もかも失っていったすずさんが行き着いた境地です。本作で最も印象的な場面ですが、前作以上にこの場面が胸に突き刺さる人も多いでしょう。同じ戦争を扱った作品である『ジョジョ・ラビット』が、最後まで無垢である事を失わないことと非常に対照的な展開となっています。今この時期だからこそ、本作と『ジョジョ・ラビット』を見較べてみると感慨深いかも知れません。

改めて劇場で観直してみると、映像だけでなく音響に大変な神経を使って作られた作品であることが実感できて、改めて片渕監督とスタッフの方々の熱意に心打たれました。この音響、そして本作で追加された新譜を体感できる点だけ取り上げても、十分劇場で観る価値のある作品です。

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yui