「映画(フィクション)だから出来ること」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
映画(フィクション)だから出来ること
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シャロン・テート殺害事件はウィキペディアで読んだ程度の知識しかありませんでしたが、その時代性、残虐性、異常性に戦慄しました。それをクエンティン・タランティーノ監督が見事エンターテインメントに料理。あの頃のハリウッドが秘めていた表裏へのオマージュが籠められた大作が生まれました。
落ち目の俳優、リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)とそのスタント・ダブル、クリフ・ブース(ブラッド・ピット)の友情物語がいい感じ。二大スター共演も胸アツ!
悩むダルトンを支え続けるブース。ある意味おっさんずラブ的な要素に我知らず萌えたりしながら観進めていくと、マンソン・ファミリーに遭遇したところから不穏な空気が…
そして訪れたシャロン・テート(マーゴット・ロビー)殺害事件当日。その日の彼らの動きを時間ごとに追い掛けながら、迫り来る悲惨な事態へのハラハラから画面に食い入っていたのですが…忘れていましたよ、この監督のやり口を。
歴史改編なんてお手のものだってことを。だってフィクションなんだし。マンソン・ファミリーの一味が標的としたのはシャロンではなかった。そこからバイオレンス炸裂&伏線回収でテンション上がる。まさに映画だから出来たこと!
※修正(2023/10/03)
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