劇場公開日 2019年8月30日

  • 予告編を見る

「1969年のLAを再現」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 山の手ロックさんの映画レビュー(感想・評価)

4.01969年のLAを再現

2019年9月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

まずは何より1969年のLA、ハリウッドの見事な再現ぶりに感心する。車、カーラジオ、看板、行き交う人々の服装、セレブたちの屋敷やパーティー、そしてヒッピーたち。もちろん当時を実体験しているわけではないが、きっとこうだったんだろうな、というイメージどおりで納得。
劇中のテレビ映画のグレイドの高さにも、思わずにんまり。落ち目の俳優役のディカプリオが度々落ち込んで、涙ぐみ、暴れるところは、すごく良かった。ブラピとの熱い友情を感じさせるシーンがもっとあるのかと秘かに期待していたが、タランティーノが野暮なシーンを撮るはずはないよね。
ラストは一気に暴力映画、ゾンビ映画になったが、エンディングの穏やかさに拍子抜けを感じつつも、その頃のハリウッドとその象徴としてのシャロンテートへの敬意と愛着を表したものだと、見終わってから、わかった。

山の手ロック