劇場公開日 2019年12月20日

「異国の違すぎる現実は、やはり遠い」ブレッドウィナー SHさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0異国の違すぎる現実は、やはり遠い

2019年12月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

男尊女卑で子供が虐げられるという辛すぎる現実を見せつけられ、決して楽しいアニメではない。
これがアフガンの現実だということは理解できるけれど、細かなやりとりや展開に違和感を覚えたし、どうしても非現実的にしか思えなかった。
アニメーションそのものは素晴らしい。ストップモーション、3D、ドローイング、あらゆる手法が見事に融合していて、見た目の完成度は高いように思う。
あらゆる要因で、この悲しい現実をリアリティをもって捉えることができなかった。それを意図したことなのかどうか・・・察するのは難しい。
現地へ行って生で体感しなければ分かりようがないとは思うけれど、いまも続いている悲しい出来事・ニュースに響いてくるような作品ではなかったなぁという印象。

SH