愛がなんだのレビュー・感想・評価
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60代もみた
個人的に言えば、ストーカー的
な二人の愛の乱反射という中身なんだけど、なぜかそこはかとなく魅力がある映画。
現代の青春ってたいへんなんだなー!
一方的に女が告っても、相手は当たり前のように、他者との戯れに走るし、思いを伝えても伝えても、相手をダメにしているかもしれないと諦める男。
まずい展開はそれなりにラストを迎えるが、何が変わったのか変わらなかったのかよく理解出来なかった。
みてるおやじもつらい!
愛じゃないもの。
予告を見た時から怖くて避けてましたが、鑑賞後は観て良かったと思いました。僕の大切な一本です。
映画の始めにテルコは語る「なぜだろうまだ私は田中守の恋人ではない」と。ラストでは「なぜだろう私はまだ田中守ではない」に変わっている。マモちゃんは彼女の中でどんな存在になったのだろう。
マモちゃんはテルコのアイデンティティなのだ。映画が好きとか、アイドルが好きとか、仕事が好きとかと同じで、田中守が好きが彼女なのだ!例え愛されていなくても。彼女の生きる目的であり、彼女は自分を田中守から見つけたのだ。テルコが象の飼育員になったことにも繋がる。
テルコは頭おかしいし、普通じゃない、ヤバいと思う。
でもそれの何が悪いのだ。この映画は「普通じゃない」までも肯定してくれる。
登場人物たちが愛おしくて仕方なかった。最高。
女友達と2人で見に行った。
2人で映画を見終わったあと1時間くらい話した。
山田さんに共感する女子は8割ぐらいいると思う!
一番、のりこさんの役がまともに見えた。
最後の像の耳からのストロークは何のためなのかわからなかった…。
配給が、エレファントハウスになっていたからその影響なのかな?と話していた。
なんだか深い
観に行ってよかった映画だった。
映像もきれいだし、衣装やインテリアもかわいいし、役者さんたちそれぞれが魅力的だった。
そして内容が、深い。ただの恋愛映画とは到底言えない感じがした。やはり角田光代さんが原作なだけあり、人間の複雑な心理というか、一言で片づけられない感じがすごく伝わる。
大まかに言えば、支配と依存なのかもしれないけど、恋愛となると、そう簡単に分類もできないし、否定も肯定もしにくい。それぞれがそれぞれの利害関係のうえで成り立つものもあるし、結局は相手のようで、本人の問題だったり。好きになると、人の感情ってどこか絡まっちゃうよなあと思った。
ただ内容的には、重苦しいわけではなく、良いテンポで丁寧に描かれていて、笑えるところもあっておもしろい。それぞれの役に役者さんがはまっているし、なんだかやりとりもかわいかったり魅力的だった。もう一回観たいなと思う。
What's up! それがどうした、わたしが好きなんだ!と 叫び...
What's up!
それがどうした、わたしが好きなんだ!と
叫びたい気持ちと
シンデレラが時を告げられるように
時間の中で生きていることを突きつけられる
ような感情を思い出させてくれる映画でした。
言葉のやり取りが絶妙なのですが、100%脚本の良さをくみ取れていない自分が残念です。
そう言えば楽しかったんだな、あの頃は。
なんて帰り道に一人思い出し笑いしている自分がいました。
田中守との同一化願望
テルコにとって、マモちゃんへの愛は執着のようなものだった。現代人すべての人にとって、愛=執着と相対化することはできないけれど、物語中では、そのような愛が多数派で描かれることから、そのような人は少なからずいる、それは意外にも多く、ということだろう。
テルコの「田中守になりたい」という言葉が印象的だった。デートのときマモちゃんが思いつきで言った「33歳になったら、象の飼育員になる」という過去の言葉を受け、テルコは最後に象の飼育員になろうとする。田中守になるために。しかし、それは虚の田中守を模倣することにしかすぎない。テルコはやっぱり田中守になることはできないのだ。
執着を手放したふりをし続けること、これこそが最も残酷なのではないかと思った。
ひと言では表現できない映画である。
「愛とは何だ?」「愛なんだ!」ではなく、「愛がなんだ」なのである。
予告編とは違い、不安定で、あぶなかしい恋愛群像劇
主人公:照子は一見可哀そうな子と思いがちだが、
一般的なウキウキワクワク恋愛ではないが、彼女なりの恋愛感を持ち
彼氏を上手に掌で転がしながら、恋愛をおおいに楽しんでいる。
愛と言うより、恋を楽しんでいるのである。
そして登場する若者たちはみなバージョン違いの同じムジナ
それを特徴のない平凡な出演者達がリアルに演技をしている。
この映画を観たら、原作を読むべきなのでしょう。
見て欲しい恋愛映画
歪んだ恋愛映画。だからこそとてもリアリティで生々しい。怒り、苦しみ、悲しみ、喜び、いろいろな感情がこみ上げてくる不思議な作品。いろんな人に観て欲しいし感じて欲しい。みんな違った感想を持つと思うけどそれでこそこの作品の醍醐味なんだと思う。
甘酸っぱい想いが・・・。
成就する事のない恋愛、片思い、若い頃誰しも経験した事のある甘酸っぱい想いで一杯の物語です。主役の岸井ゆきのちゃんの演技が素晴らしいです。微妙な感じが良く出ていて、こんな感じだよなあと、つい自分の若かりし頃を思い出して、胸が痛くなったり・・・。それにしてもこの相手役のだらしない役、ホントにこんな奴いるんだよね。私の周りにもいました、こんな奴。なんでこんな奴に女は惚れるのか分かりませんでした。笑えるシーンあり、悲しいシーンありの映画です。若いっていいなあ。何度でもやり直せるって素晴らしい。
物凄く自然に昔の自分を思い出してしまう
とても普通の男女の、その辺にありそうな恋愛のお話。等身大でナチュラルなので、自分の過去の経験や思考回路を思い出し、共感とはまた違うけど、物凄く登場人物たちを近くに感じながら観ていました。
テルコの行動や思考を通して昔の自分を見ているようで、懐かしくもあり、恥ずかしくもあり、羨ましくもある。客観的にマモルを見たら、「そんな奴やめておけ、酷いやつじゃん」と思うし、「何がそんなに好きなの?」と理解できないのも分かる。それにテルコ本人だって分かってる。それでも、抜け出せないやめられないのが、こうゆうタイプの恋愛なんだよなぁという感じが絶妙に表現されておりました。
仲原のように自分から断ち切ろうとしても、相手が少しでも構ってくれる以上、結局ズルズルまた戻ってしまう・・・。そうゆう心理描写がとてもリアルに生々しく描かれていて良かったです。台詞の一つ一つが自然で逆に突き刺さりました。
反面教師にするべきだけど…きっとみんな出来ないんだろうなぁ。でもこんなにも大好きで、他の人は全部どうでもいいと思えてしまう程の恋が、羨ましいと今は思います。
邦画らしい湿度と味のある空気感 映像の色彩と配役と、、 すごく好み...
邦画らしい湿度と味のある空気感
映像の色彩と配役と、、
すごく好みのやつ
役者さんが魅力的だった
煮えきらない恋愛、一歩通行の関係たち
登場人物の恋愛については共感出来ないけど
鑑賞後はじんわりとする
ちょっとずつ重なる思いがある
できたら誰かと観に行くのがいいと思う。
ひとりで観てもじんわりするけど、
友達でも恋人でも、微妙な関係の人でも
2人で観て、そのあと「あれわかるよね」「あれ俺たちと似てるよね」「むかし、あんな恋をした」というところまで話すのがいいと思う。
鑑賞後、恋について語りあうのに
とても良い映画だった。
観に行ってよかった。
恋でも愛でもなくていい!
ちょいおばさんですが、若いときに散々不毛恋愛をしてきた私にはピッタリすぎる作品。出演者は魅力のある方々、今後に注目な俳優さんばかり。好きという気持ちは程度が軽ければ好意ですが、重くなっていくと好意を超えて不毛な感情へ。両思いになることなんて奇跡。
守ちゃんが連絡をしなくなり新たな人物が登場、おまえといるより楽、発言にはじんわりと涙が。嫌ならはっきり言ってもらいたい思いも、やはりはっきり言われるとガーンなんです。女同士の言い合いにもじんわり。恋愛に対する考え方は様々、ときには対立することもあります。ライバルにムカついたときに口に出してラップ風に唄うシーンが好きです。もう唄いたいことたくさんあった。自分の過去を思い出しながら、イマドキ若者を応援したい気持ちで鑑賞しました。
「愛」を超えた男女の感情
2人を繋いでいるのは一体何なんだろう。男女の気持ちは複雑だ。リアリティーに欠けているが、主人公の「変貌」にエールを送りたい。「原作も読んでみたい」と思わせる作品。恋愛に悩んでいる人にオススメ。
なんだなんだなんだ
なかなか面白い。
他愛ない会話や、間がなんとなく心地よい。だけど、登場人物の関係は普通ではなく、意外にハード。このギャップが良いのかな。
真っ直ぐな性格のテルコ(岸井ゆきの)の、マモちゃん(成田凌)に対する一途な恋の話かと思ったら、だんだん話は変な感じになってゆき、テルコの一途さも形を変えてエスカレートしていく。親友の葉子も、彼氏ではないが葉子を一途に想う便利な存在のナカハラくんと不思議な関係。なんか変な関係の人々が、普通に感じられる空気感が不思議だ。
親友である葉子からの「あんた不思議ちゃん超えて、不気味ちゃんだよ」とか、葉子の恋人未満の便利な存在ナカハラくんの「幸せになりたいっす」とか、テルコの「あたし達ストーカー同盟の反省会みたいだね」とか。普通じゃない状況にすんなりハマるセリフに、なぜか安心感を感じる。
画面も、不思議な関係の四人での線香花火のシーンは、妙に笑えて好きだ。マモちゃんの片思い相手のスミレさん(江口のりこ)をディスったテルコの、ラップのシーンも見せ場かな。
岸井ゆきのの演技も良い。ファンには怒られるかもしれないが、なんかカメっぽく見える。可愛らしいカメだけど。
絶妙な塩梅で、映像とセリフが絡み合う。変な例えだが、流れてきた白いソーメンを、綺麗にすくって、スルッと胃袋に収まった爽快感というか、スッキリさ感じられる面白い映画だ。
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