劇場公開日 2019年1月11日

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「フィンチャー作品と比較されるのは酷なのだろうけど」蜘蛛の巣を払う女 Yukさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5フィンチャー作品と比較されるのは酷なのだろうけど

2021年1月2日
iPhoneアプリから投稿

前作に漂っていた独特の空気感は無く、並の映画にまとめてしまった。フィンチャーに比較されるのは酷かもしれないが、何もかもがいまいちの続編。一生懸命知恵を絞った感が無い。
前作のリズベット役が捻り出した、暗い過去と怒りと皮肉に満ちた複雑なキャラクターになりきった芝居や、事件のおどろおどろしさ、北欧の寒々しさは一切引き継がれないことに落胆し続けたまま映画は終わる。
いちいち大きな目を見開いて驚く芝居は、リズベットの肝が座った特異なキャラクターを完全に無視おり、センスを疑う。
もはやこの映画に語るべきものはないが、いつか誰か、このシリーズに再挑戦してほしい。

Yuk