劇場公開日 2018年11月23日

  • 予告編を見る

「愛すべきXX野郎」エリック・クラプトン 12小節の人生 aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0愛すべきXX野郎

2018年11月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

難しい

学生時代、上の年代の方々との付き合いが多かったので、60年代の中頃から70年代前半の音楽シーンの話はよく聞いていた。耳慣れた音楽ではあるが、その人たちから聞くミュージシャンのエピソードは、どれもロクなものではなく、音楽業界へのイメージが悪くなったものだ。時たまCSなどでドキュメンタリーっぽい構成で、この年代のバンドの番組をやったりするが、どれも大差ない内容だ。酒、女、金、ドラッグ、暴力。バンドを扱った映画も、大抵そういう内容だ。

エリック・クラプトンも御多分に洩れず。ここでは映画として綺麗にまとめてはいるが、やってることは「クソ野郎」だ。いろんな事情はあるにせよ、人として「最低野郎」なことや、クスリの影響などで「馬鹿野郎」な事をやるわけだ。人生の後半で、更生したりするのだが、今更感満載だ。

だけど、彼らの音楽を聴くと、そこには素晴らしい世界があるわけで、その成果は否定できない。

芸術家はどこか狂ってないと、新しいものは生み出せない。しかしそれに振り回されるファンも含めて周囲の人間は、たまったものではない。そうした構図がまた、コンテンツとしては成り立つので、延々とこの手の映画はなくならないだろうなぁ。でも、こんなエピソードが偉人伝みたいになるのは、なんか違うよなぁ。

…などということを考えながら、観てました。

え? もちろん、クラプトン好きですよ。

AMaclean