つかのまの愛人

劇場公開日:

つかのまの愛人

解説

1960年代に監督デビューを果たし、「ギターはもう聞こえない」「恋人たちの失われた革命」で2度のベネチア国際映画祭銀獅子賞に輝いたフランスの名匠フィリップ・ガレルが、「ジェラシー」「パリ、恋人たちの影」に続く愛の3部作の完結編ともいえるかたちで完成させた恋愛ドラマ。大学生のマリアーヌと3カ月前から同棲している哲学教師ジル。彼にはマリアーヌと同い年の娘ジャンヌがいる。恋人にふられて人生で初めて絶望を感じたジャンヌが父であるジルのもとを訪れ、3人の共同生活がスタートする。ジャンヌとマリアーヌの間に奇妙な絆が芽生え、それはやがて友情だけではない感情へと昇華していく。ジャンヌ役をフィリップ・ガレル監督の娘で、「君の名前で僕を呼んで」に出演したエステール・ガレルが演じた。

2017年製作/76分/フランス
原題:L'amant d'un jour
配給:コピアポア・フィルム
劇場公開日:2018年8月18日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6

(C)2016 Guy Ferrandis / SBS Productions

映画レビュー

3.5男一人・女二人の人間関係の移り変わりが地味に面白い

2018年10月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

大学の哲学教師ジルとその教え子であり恋人であるアリアンヌ、そして同い年のジルの娘ジャンヌの三人の奇妙な同居生活の始まりから突然の終焉までを描いた作品。男友達と喧嘩別れして同棲している二人の居宅に転がり込んできたこともあり、ジャンヌは当初肩身が狭い思いをしていたが、アリアンヌと親密になるにつれ、三人の関係性に徐々に変化が。特にアリアンヌの「雌」の部分をジャンヌが認めるようになって一気に物語が展開する辺りは、登場人物の表情の陰影とディテールがより浮立つモノクロ映像の効果と相俟って、心理劇としての本作の魅力を引き立てていたように思いました。アリアンヌ役の女性は撮影当時まだ演劇科の学生だったようですが、清楚な女学生から男を篭絡する魔性の女までを見事に演じており魅力たっぷり、将来が楽しみな女優だと感じました。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ホワイトベア